超音波検査このページを印刷する - 超音波検査

心血管エコー室では、現在予約制をとることで待ち時間の短縮に努めております。しかし、緊急時や重篤な患者さまの場合は最優先で検査させていただいております。 そのため予約時間内に検査できない場合もございます。患者さまとそのご家族の方にはご理解とご協力をお願い致します。 エコー検査は患者さまの状態により検査内容や検査時間が大きく異なる検査であり、それゆえ患者さまの不安も大きくなる検査とも言えます。 できる限り安心して検査を進められますように配慮しておりますが、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談下さい。

心血管エコー室

検査項目案内 循環器・血管・腎動脈の超音波検査について
検査項目は心臓、上肢と下肢の血管、腎動脈、経食道の超音波検査があります。
当院では、循環器内科の医師と検査技師が検査を担当しております。

 

 

心臓超音波検査

この検査では超音波(人間の耳には聞こえない振動数の高い音)を通して心臓の動き(収縮や拡張の程度)、弁の動き(弁の閉鎖不全や狭窄の有無)、心臓の肥大や拡大の有無を観察致します。症状や心電図、胸部レントゲン、採血結果等を確認し、聴診を行い検査に入ります。
検査時間は15~20分ほどです。 心臓超音波検査時の風景です
基本的に上半身は脱いでいただいておりますが、胸が見えるように服をまくりあげても結構です。

 

下肢・上肢血管超音波検査

血管は静脈と動脈に大きく分かれます。
動脈検査は超音波を通して動脈の流れや血管の狭窄や閉塞などを観察します。動脈の大きさも測り、拡大がないかも診ていきます。
静脈検査は静脈の内部に血栓(血のかたまり)ができていないか、静脈の弁の機能不全、静脈の拡大などを観察します。検査時間は30分程度です。

 

 

下肢の血管検査の検査風景

検査は症状のある部位だけでなく、対照としてそれ以外の部位も確認させていただくことがあります。また、体位の変化によって検査結果がことなる場合(特に静脈瘤の検査)はできる限り患者にご協力をお願いしています(立位・座位の状態での検査をお願いすることがございます)

 

腎動脈の超音波検査

高血圧の中の2~5%に腎性高血圧症の方がいらっしゃいます。
腎性高血圧は腎血管性と腎実質性の高血圧の二つに分かれます。
腎動脈の狭窄の有無や腎臓の内部の血流の状態を観察いたします。
検査時間は15分程度です。

 

経食道超音波検査

弁膜症(弁の閉鎖不全や狭窄)の原因検索や不整脈による心臓内の血栓の有無を確認します。
通常は胸から超音波をあてて検査しますが、より詳細に病態を把握するために先端に超音波の装置をつけた管を口から飲み込んで検査します。ちょうど食道まで管を持っていき、食道から心臓を診ていきます。
(内視鏡検査と似ています。担当医からの充分な説明にご理解いただいた上で医師が施行致します。患者さまによってはご気分が悪くなる方がいらっしゃいますが、患者さまの体調にも充分に配慮して行なっております)

検査に際してのお願い
  • 検査は予約制です。
  • 心臓・血管・腎動脈の超音波検査は検査自体に痛みはありませんので安心して受けていただけます。
  • 患者さまの状態や検査内容により検査時間が長くなることや検査呼び出しの順番が前後することがあります。
  • 心臓と血管の超音波検査など検査が2項目以上ある方は検査時間が30分以上かかる場合がございます。
 

腹部超音波検査

腹部超音波検査は、腹部に超音波をあて主に5つの臓器(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓)の異常がないかを調べる検査です。
症状により、食道・胃・腸管などの消化器や膀胱・前立腺・子宮・卵巣等も検査の対象になります。
検査時間は、15~20分です。
(症状や検査目的により検査時間が長くなる場合があります。)

心臓カテーテル検査

心臓疾患(心筋梗塞・狭心症・弁膜症・先天性疾患・不整脈など)の患者さまに行う検査で細い管(カテーテル)を腕の血管や足の付け根の血管から挿入し、心臓まで到達させて検査や治療を行います。
検査の内容は、心臓の動きや形の変化、血液の逆流の状態を調べたり、心臓内の血圧・採取した血液中の酸素濃度・心臓が送り出す循環血液量などを測定したり、心臓内での電気の伝わる速さを調べたりします。
また、心臓の栄養血管である冠動脈を造影剤を使って連続撮影して、カテーテルの中を小さな風船を進めて、動脈硬化で細くなった血管や詰まってしまった血管を膨らませる治療(経皮的冠動脈形成術:PTCA)を行ったりします。
また、高周波電流を流して心筋組織内の異常な電気回路を焼き切ることで動悸を取り除くカテーテルアブレーションという治療も行っています。

 

 

検査科の役割

ポリグラフの操作
心臓内の血圧の測定や、心電図の記録、心拍数の管理を行いいます。
体外式ペースメーカの操作
徐脈もしくは検査中や治療中に徐脈になるおそれのある患者さまに対して医師が一時的にペースメーカを挿入し、医師の指示に従って装置を操作します。

 

心血管エコー検査室の場所案内

心血管エコー室は12番の第二循環器内科・泌尿器科の奥にございます。

 

腹部エコー検査室の場所案内

腹部エコー室は放射線科【16番】横にございます。(腹部エコー室【19-1】) 
 

 

平成24年7月より、当院は電子カルテ導入に伴い、検査時は患者さまのお名前ではなく、受付番号でお呼びしております。受付番号とは当院受診時に渡されます番号です。 以前から検査を受けられている患者さまには急な変更に大きな戸惑いがあるとは思いますが、個人情報保護のため、ご理解の程よろしくお願い致します。 御本人確認は、エコー検査室内にご案内した後に確認させていただいております。 現在、心血管エコー検査室では機器6台で検査を行っています 高性能の機器があることで患者さまの待ち時間及び検査時間の短縮に繋がることと思います。 高性能な機器であるため救急時にエコー機器を持っていき検査することがあります。 救急依頼が多いときはエコー機器と技師がどうしても通常より少なくなり、待ち時間が長くなります。 ご理解いただきますようお願い致します。

検査に多い疑問をまとめてみました 検査は何でも不安なものです。 痛いのか、待ち時間・検査時間はどれくらいかかるのか、検査前に準備しておかなければいけないことがあるのかなど聞きたいけれど聞きにくいことがあるかと思います。

 

エコー検査は痛い?

回答:痛くありません。
エコーは超音波です。無侵襲の検査ともいえます。超音波は皮膚に直接当ててかつ専用のジェルを体に塗って検査します。(ジェルの主成分はお水です。当院では温めて使用しています)

 

検査時間はどのくらい?

回答:検査の内容によって違います。
心エコー検査:15~20分
腎エコー検査:15分
下肢・上肢エコー検査:平均30分
表記した時間はあくまで目安です。患者さまの状態や検査依頼内容(どこをみてほしいのか)により長くなる可能性があります。ご理解下さい。また検査項目が多数あるときは検査時間が45分以上かかります。長くなる検査の場合は事前にお伝え致します。

 

待ち時間はどれくらい?

回答:当院は予約制をとっています。
現在、待ち時間短縮のため予約制をとっています。予約時間前に受付をしていただいた患者さまに関してはできる限り時間を重視して検査を進めておりますが、状態が重篤な患者さまに対しては最優先で検査をさせていただいています。
また、救急時にエコーの機器を持っていき検査することもあります。救急依頼が多いときはエコー機器と技師がどうしても通常より少なくなります。患者さまとご家族の方にはご理解・ご協力をお願い致します。予約時間から遅れる場合はできる限りエコー室からお声をおかけ致します。

 

検査前に準備することは?

回答:基本的にはございません。
ただし、特殊な検査で事前に準備していただきたいときは事前にご本人様に必ずお伝え致します。

 

検査を女性技師にお願いしたいときは?

回答:主治医の先生にご相談下さい。または受付時にご相談下さい。
女性の患者さまに限ります。相談があれば出来る限り応じますが、女性の技師数が限られているため検査の順番が遅くなり、待ち時間が長くなる可能性があります。あらかじめご理解下さい。

 

衣服の着脱時、寒くなりタオルをお願いしたいときは?

回答:お気軽に担当技師に申し出て下さい。v お部屋はできる限り暖かくしておりますが、寒さの感じ方は人それぞれ違うものです。検査時間が長くなれば途中で寒くなる場合もございます。そのときはお気軽にご相談ください。タオルを準備いたします。
現在、検査室内のかごの中にタオルを置いております。遠慮なくお使いください。

 

超音波検査の流れ

当院の検査受付から検査終了までの流れを簡単に説明いたします。
  1. 検査受付にファイルを出します。呼ばれるまで近くの椅子にかけてお待ち下さい。(お手洗いに行かれる際には受付にお声をかけください)
  2. 検査時、入り口から受付番号をお呼び致します。
  3. 呼ばれましたら技師が伝えたとおりに各部屋にお入りください。
  4. お部屋に入りましたらお名前と生年月日を確認させていただきます。
  5. 検査の内容をご理解いただいた上で技師の指示に従い、衣服の着脱をお願いします。
  6. 貴重品はお部屋内にあるカゴに入れてください。
  7. 照明を暗くして検査を開始いたします。
  8. 終了後、衣服を着ていただき、ファイルをお返しいたします。
  9. ファイルは、残りの検査受付場所か或いは各診療科にご提出下さい。