当院の連携大学院より医学博士誕生!このページを印刷する - 当院の連携大学院より医学博士誕生!

 鹿児島医療センター臨床研究部は大学院の講座として、研究と大学院教育が行える体制が整っていることが認められ、平成21年4月1日より鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進医療学の生理活性物質制御学講座として連携大学院になっています。

 

 

 現在、当院の臨床検査科の職員2名が大学院生として臨床研究部で研究を行っています。そのうちの一人の山本将義君の研究したテーマが、平成29年6月にAmerican Journal of Physiologyに論文として採択されました。

 内容は、炎症やストレスで放出されるインターロイキン-33が血管内皮細胞に作用し、単球などの白血球の遊走に関与するケモカインCXCL1という分子を分泌させることを明らかにしたというものです。

 血管において、白血球の遊走は、動脈硬化症を発症するメカニズムの中でトリガーとなりうる重要なイベントです。この白血球の遊走を制御する因子としてCXCL1やインターロイキン33が治療のターゲットとなることを期待しています。
 
 この論文が認められ、平成29年9月20日に鹿児島大学にて学位論文公開審査が行われ、鹿児島大学大学院生医学博士号を取得できることが正式に決定しました。
 臨床研究部では向学心に燃えた研究者を求めています。医学博士号取得に興味がある方がいらっしゃいましたら、臨床研究部までご連絡ください。