KM-CART(腹水濃縮再静注療法)のご案内このページを印刷する - KM-CART(腹水濃縮再静注療法)のご案内

難治性腹水でお困りの患者さまへ
KM-CART(腹水濃縮再静注療法)のご案内


肝硬変や癌などの疾患によりお腹に水がたまってくることがあります。これを「腹水」と呼びますが、大量にたまると、腹部膨満感から、痛み、吐き気、息がしづらいなど、患者さまにとって、大変つらい症状が出てきます。また食事が出来なくなり、栄養失調となって腹水がさらに増えるという悪循環に陥ります。
腹水を抜いて捨てると一時的に症状は楽になりますが、腹水中にはアルブミン・グロブリン
といった大切な栄養分(タンパク質)が含まれているため腹水を抜き続けると逆に栄養状態の悪化、体力低下が生じ、良くないとされています。
この状態を改善するのが「KM-CART」(腹水濾過濃縮再静注療法)という治療法です。
たまった腹水を全量取り出して濾過濃縮し、必要なタンパクだけを点滴で患者さまのからだに戻す治療法です。治療後は食欲が改善し、1~2週間は楽に過ごすことができるようになります。2週間に一回の保険診療が認められています。
腹水がたまって症状のある方は一度鹿児島医療センター消化器内科へご相談ください。
2泊3日の入院が必要です。