独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.158」

2019年6月1日(土)

第9回 心臓・血管病市民公開講座

 令和元年518日(土)、かごしま県民交流センターにおいて、第9回 心臓・血管病市民公開講座を開催しました。本会は、一般の方々に、心臓や血管病の循環器疾患を広く知っていただき、日常に役立てていただくために、平成23年から年に一回開催しております。今回のテーマは『家族を心臓病から守ろう』という主題のもとに『弁膜症と心不全』をとりあげて講演いたしました。
 開会は、中島 均 副院長の挨拶で開始しました。
 講演①は、東 健作 循環器内科医長による「弁膜症について」という題で弁膜症全般の総論と診断までの過程について噛み砕いて話していただきました。来ていただいた市民の皆様に弁膜症という単語に触れ、その中味を知っていただくことができたかと思います。
 講演②は、向原公介 心臓血管外科医長により、「弁膜症の外科治療」について話していただきました。外科治療となると不安も多いだろうと思われるところを、手術までの流れとその手技の代表的なところを話していただき、講演中には実際のビデオを交えて話していただきました。
 講演③は、片岡哲郎 循環器内科医長により一昨年7月から当院で開始した「経カテーテル的大動脈弁置換」を主題として、quality of lifeという考え方を交えての講演でした。講演中には会場の皆様と実際の認知症テストを題材に頭の体操を行っていただき楽しんでいただけたのではないかと思います。
 講演④は、「心臓病の栄養管理」ということで、高城佳奈子 主任栄養士から講演していただきました。『食事管理は足し算ではなく引き算で』という食事を唯一の楽しみに生きている我々にはいささかつらい?(笑)話でしたが、分かりやすい講演でした。
 講演後は、金城玉洋 心臓血管外科主任部長と堂園文子 4階東病棟師長の司会により質疑応答をしました。パネリストには先に講演いただいた先生方のほか、薬剤部の江崎 瞳先生にも加わっていただきました。たくさんのご質問をいただきすべてをお答えするに至りませんでしたが、質問の中で比較的皆様が気にかけているであろうという内容を時間のある限り紹介し答えていただきました。
 閉会は、城ケ崎倫久 臨床研究部長による挨拶で終了しました。
 今回は、雨の影響もあったかもしれませんが来場者数266名で昨年よりは減ってしまいました。しかし講演の内容は来ていただいた市民の皆様には十分な情報を提供できたと思います。この会からの情報発信が、皆様に貢献できますことを心より願って、病院一同努力してまいります。今後ともよろしくお願いします。
            第9回 心臓・血管病市民公開講座担当 金城 玉洋(心臓血管外科主任部長)

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