独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.174」

2020年10月1日(木)

     

 AIS新聞 第1号 

 

 

 

脳血管内治療とは

脳血管内治療(Vascular IVR)とは、脳血管内に挿入した医療機器によって行われる治療です。脳血管内手術とも呼ばれます。また、治療に際してカテーテルが多用されるので、脳カテーテル治療とも呼ばれています。現在は全国で1500人ほどの専門医がいます。

 シースの役割

シーストは治療道具(カテーテル)を目的の部位まで持っていくための道具です。シースなしではカテーテル治療ができません。また、脳の領域では8Fr9Frのシースを多く使用します。「Fr」とはフレンチという単位で1Fr=0.33mm、つまり3Fr1mmほどです。

 今月の1例~動脈硬化病変の急性閉塞~

血栓回収療法の適応は心原性脳塞栓症だけではありません。実はアテローム硬化が原因の急性閉塞にも適応となります。ただし、ステントリトリーバーや吸引デバイスでは、再開通が得られにくいことが多い現状にあります。そこで使用するのが頭蓋内専用バルーンです。

頭蓋内専用バルーンにはUnryuGatewayという名前の道具があり、どちらも使い方は同じとなっております。治療の適応に関しては各施設で基準が異なるのが現状ですが、

  • 症候性、②70%以上の狭窄、進行性などが一般的な判断基準です。

どんな治療にも心配事(リスク)はつきものですが、当院では安全第一を念頭において、治療に取り組んでいきます。

脳血管内科 濵田 祐樹

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