院長就任のご挨拶
新任のご挨拶を申し上げます。
平成29年7月より院長を拝命いたしました田中康博と言います。独立行政法人国立病院機構に移行し5代目の院長になります。鹿児島医療センターは明治6年(1873年)に西郷隆盛(せごどん)らが設立した私学校跡地、さらに旧鹿児島大学付属病院跡地に立地しております。西南の役には激戦地となり今でも石垣には弾痕が残っています。否応なしに鹿児島の歴史と伝統を感じずにはいられません。鹿児島の特別な場所で医療にたずさわれていることを意識しつつ、先人に恥じぬ医療を目指すとともに、鹿児島の医療を支える柱の一つとして、鹿児島の皆様の期待に応え、誰もが納得できる医療を提供したいと思っています。
三つの方針をお示しします。
1)規範となる医療
医療人としては当然の事ですが、常に医療の原点を大事にし、過剰な検査や治療は行わない
規範となる医療を目指します
2)高度医療、先進医療の提供
「役にたつ病院」は当然。常に先行し、住民や医療機関の皆様に新しい高度医療を提供して
いきたいと考えています
3)期待に応え満足度100%の医療
顧客である患者さん、各医療機関、救急隊(救急救命士)の方々などの期待に応え、満足できる
医療を目指したいと思います。
先日、鹿児島逓信病院との医療機能移転が合意に至り、来春(平成30年4月)は370床から410床の病院に成る予定です。鹿児島の医療の真の中核として益々責任重大です。今まで不充分であった部門を充実し、新たな医療提供をすべく準備に入りたいと思っています。
最終的に私たちを評価して下さるのは各医療機関、各救急隊も含め住民の皆さんと思います。「鹿児島医療センターで検査や治療ができて本当に良かった。」「鹿児島医療センターで間違いない」と言われるように成りたいものです。皆様が選んで下さる医療機関に成るように精進していきたいと思っております。これからも宜しくお願いいたします。
平成29年7月1日
鹿児島医療センター院長
田 中 康 博