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放射線科(診療科)

放射線科は大きく分けて2つの部門を担当しています。
それは近年、めざましく発達した各種の画像診断機器、すなわち、 CT(コンピュータ断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴撮影装置)、 RI(核医学診断装置)、 Angiography(血管造影装置)などによって得られた画像診断情報を専門的に読影して病気の診断を行う“放射線診断”部門と、リニアック原体照射装置とマイクロセレクトロン腔内照射装置を用いての「がんの放射線治療」を行う“放射線治療”部門です。
 

1)放射線診断

放射線科の守備範囲は頭から足の先まで体中ほとんどの範囲に及んでいます。
CT、MRI、RIなど検査写真の読影を行い、その結果を他科にレポートします。
各科それぞれに専門分野があり、各科で読影すればいいのだという考えもありますが、やはりその検査の特徴、放射線の特徴などを十分に理解した上での読影は他科とは少し違った見方を示すことができる場合があります。
また行われた検査写真にはそれぞれの専門分野の範囲だけが撮像されているわけではありません。
たとえば呼吸器科の先生の専門は胸部疾患ですが、胸部CTには胸部のみならず、肝臓、胆嚢、膵臓、骨、脾臓、甲状腺その他も写ってきます。
これらの臓器は、呼吸器科の先生にとって専門外ですが、こういった部位についても全身の画像診断に精通している放射線科医が読影して異常を知らせることができるわけです。
 

2)放射線治療

放射線治療:10MVなどの高エネルギーX線治療装置、IGRT(画像誘導放射線治療)装置を用いて、高齢者にも侵襲の少なく、機能や形態を温存できる「切らずに治す放射線治療」を行っております。
短期間に高線量を照射して根治を目指す定位放射線治療や手術との併用で行う術前照射や術後照射、抗がん剤との併用治療、疼痛軽減や諸症状の改善を目標とした緩和的照射も行い、患者さまにより優しい放射線治療を心がけています。
また、院外の先生方からの相談も受けさせていただいております。先ずはご連絡を下さい。さらに九州国際重粒子線がん治療センターとの連携で、重粒子線治療への紹介も可能ですので、ご相談下さい。