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小児科の特徴

小児心臓病の専門病院

  1. 健診(検診)でみつかった所見の精密検査と治療
    1か月健診や3歳時健診などの乳幼児健診でみつかった心雑音、小学校・中学校・高校1年生を対象とした学校心臓検診で見つかった心電図異常などの精密検査に関しては、鹿児島市内だけでなく、鹿児島県全域から御紹介をいただいています。また、県内の多くの医療機関の先生から心臓病の疑いのあるこども達の診断・治療の御依頼もいただいています。子どもの心臓病すべての診療を行っています。
  2. 重症の先天性心疾患(生まれつきの心臓病)
    新生児期(生まれてすぐの時期)には重症の心臓病もあります。重症の心臓病では全身状態の改善が重要になります。重症の心臓病の管理に関しては24時間受け付けています。その後の手術については、鹿児島大学病院、福岡こども病院、熊本市立市民病院などの先生方と連携して診療しています。
  3. 成人先天性心疾患(成人に達した生まれつきの心臓病を持つ患者さま)
    重症心臓病の患者さまも手術で助かる時代となり、生まれつきの心臓病を持ったこどもたちが成人になり、引き続き抱えていく、あるいは新たに抱えた問題を解決していきたいと考えています。鹿児島大学病院、福岡こども病院、熊本市立市民病院などの先生方と連携して診療しています。

肥満治療

小児肥満の治療も開始しています。当院小児科は日本肥満学会認定の肥満症専門病院に認定されています。小児科部長(吉永)は日本肥満学会認定の肥満症専門医および指導医に認定されています。

二つの条件が整えば肥満治療は成功します。
  1. 子ども自身が“やらなければ”“やりたい”と考えている
  2. 私たちのやり方を聞いて“この方法ならできそうだ”と自信を持てる
です。意欲と自信を一緒に持つことができれば成功します。“鉄は熱いうちに鍛えよ”です。

 

指導していることは、

 

  1. 治療開始早期に減量できれば自信が付き、意欲 (やる気) を持ち続けられる
  2. よく噛めば少ない食事量で満腹感が得られ、強制的な食事量制限は必要ない
  3. 休みの日(土・日曜、祝日)に1日1万歩 歩けば体の脂肪は必ず減っていくこと
を実感してもらうことです。もちろん、ご家族の協力なしでは成功しません。

 

当院の肥満外来を受診し、3ヶ月以上外来受診を続けることができた子どもたちの平均の肥満度減少率は17%にもなります。あきらめずに受診して下さい。

*肥満度については後の方に説明してあります。

 

入院

 

入院に関しては鹿児島市北部の入院施設として、川崎病をはじめとする心臓病だけでなく、喘息、気管支炎・肺炎、嘔吐下痢症などの疾患にも対応しています。
 

診療実績

小児専用の心エコー装置、新しい運動負荷試験装置(トレッドミル運動負荷試験装置)を配置し、診断機能の強化を続けています。不整脈の診断にはホルター心電図(24時間心電図)検査が欠かせません。
 

私たちの病院では、乳幼児・小児用の小さな機器を5台用意しています。12誘導すべてを記録できる機器(もっと正確にはBrugada症候群を正確に診断するためのホルター心電図、通常は2誘導だけしか記録できません)も揃えています。
平成24年度からはQT延長症候群の遺伝学的検査も保険診療で開始し、オーダーメイドの治療を心がけています。
 

先天性心臓病は心房中隔欠損や心室中隔欠損など単純に心臓に穴が開いている病気から、ファロー四徴症、完全大血管転位、総肺静脈還流異常、単心室(フォンタン手術後)等の複雑心臓病まで多岐にわたります。10~20年前に手術を受けて成人されたあとに遠隔期後遺症が出ることもあり、現在先天性心臓病は大人の病気とされています。当科では、そのすべてを新生児から成人まで診療しています。
 

紹介していただく数も、検査件数も増加しています。心エコー検査は年間約1,900件、24時間(ホルター)心電図が年間約600件、運動負荷試験が年間約1,000件、うちトレッドミル運動負荷試験が年間約100件のペースで検査ができています。これからもご紹介よろしくお願い申し上げます。
 

(思春期(高校生)の生活習慣病予防に関する提言-ガイドライン策定に向けて-)を掲載しました。
部長の吉永らのグループにより、厚生労働省科学研究の一つとして小児期の生活習慣病予防に関する研究が行われ、その成果が『思春期(高校生)の生活習慣病予防に関する提言-ガイドライン策定に向けて-』としてまとまりました。思春期の生活習慣病予防に役立てば幸いです。
(『小児のメタボリックシンドローム-私たちは事実を伝えているか-(現状編)』)を掲載しました。
厚生労働科学研究等で得られたデータをもとに、指導者向けのPDFfileを作成致しました。参考にしていただければ幸いです。説明文も添付してあります。

小児のメタボリックシンドローム-私たちは事実を伝えているか-
小児のメタボリックシンドローム(説明文)

論文発表

学会、研究会発表