「膵がん切除後の補助化学療法におけるS-1単独療法とS-1とメトホルミンの併用療法の非盲検ランダム化第Ⅱ相比較試験」についてこのページを印刷する - 「膵がん切除後の補助化学療法におけるS-1単独療法とS-1とメトホルミンの併用療法の非盲検ランダム化第Ⅱ相比較試験」について

研究の概要

 本研究は、全国の国立病院機構の病院28施設で、膵癌手術後の補助化学療法を行う患者さまを対象に、2つの方法についての優越性を検証する研究です。

 

研究の目的

 膵臓がんは、手術で取り除いても、再発することが多い疾患です。
そこで、治療の効果をより良くするために、切除手術に化学療法や放射線療法などの補助療法を加える治療が、近年重要視されています。膵臓がんを切除した後の補助化学療法として現在の標準治療は、膵臓がんに対して最も効果の高いと考えられているS-1を単独で用いる方法ですが、新たな治療としてS-1とメトホルミンを併用する方法が考えられています。
メトホルミンは、糖尿病の治療薬ですが、昨今、発がんを抑制する可能性があるというデータが示されています。
今回私たちは、膵臓がん手術後の補助化学療法を行った患者さまのデータを調査して、この2つの方法を比較検証します。