第1回城山肝胆膵外科フォーラムを開催しました このページを印刷する - 第1回城山肝胆膵外科フォーラムを開催しました

令和元年8月10日(土)、『第1回城山肝胆膵外科フォーラム~ラパ肝胆膵外科をエキスパートに学ぶ~』をTKPガーデンシティ鹿児島中央で開催いたしました。本会の趣旨は、地域がん診療連携拠点病院の要件達成としての連携医療機関との講演会開催です。講演会のタイトルは、『城山』、『肝胆膵外科』をキーワードとし、鹿児島県の肝胆膵外科、特に腹腔鏡下手術の現状を一般演題として募集した上で、腹腔鏡下肝胆膵手術のスペシャリストをゲストスピーカーとして招聘し、特別講演で聴講する形式としました。
第1回城山肝胆膵外科フォーラム
フォーラムの流れとして、私からopening remarksを述べさせていただき、引き続き、一般演題として、鹿児島大学消化器外科学の川崎先生より腹腔鏡下肝切除、鹿児島医療センター外科の夛田先生より腹腔鏡下胆嚢摘出術、鹿児島大学消化器外科の蔵原先生より腹腔鏡下膵切除のミニレクチャーを、それぞれ質疑応答や本田先生のコメントを踏まえ、忌憚のない意見交換の場となりました。
第1回城山肝胆膵外科フォーラム2
特別講演は、座長を鹿児島大学小児外科学教授の家入先生にお引き受けいただき、本田五郎先生より、『腹腔鏡下肝切除の広くて深い話』をたっぷり1時間拝聴しました。広くて深い話だけあって、ラパ肝の内視鏡技術認定医の話、CUSAの話、肝切除=発掘(excavation)という話、気道内圧と静脈出血の話(Ann Surgに書かれていない秘話)、S7-8切除の話、等々盛沢山でした。
第1回城山肝胆膵外科フォーラム3
ラパ肝の気道内圧はnormalで肝静脈出血時は、気腹圧を上げることではなく、まず、気道内圧をゼロ、つまり、麻酔科の先生に一時的に呼吸を止めてもらい、それから気腹圧を上げる、この手順が大事だということのようでした。
第1回城山肝胆膵外科フォーラム4
締めくくりとして、鹿児島大学消化器外科准教授の前村先生にclosing remarksをいただき、集合写真を撮って成功裏に終了しました。60名のドクター、メディカルスタッフに出席いただきました。
第1回城山肝胆膵外科フォーラム5
今回のフォーラムを通じて、本田先生の経験と実績と外科医としての熱意を背景とした講演を拝聴できた絶好の機会であったと感じましたし、鹿児島県の肝胆膵外科を愛する外科医の情熱に触れることができました。Thank you very much. See you next year!
文責:外科主任部長 菰方 輝夫