消化器内科このページを印刷する - 消化器内科

消化器内科

(1)対象としている部位(疾患名)

 当科では、食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、胆嚢がん、胆管がん、膵臓がん、肝臓がんを対象に診療を行っています。

 

(2)当院の診療の特徴

 当科では、消化器がんに対する内視鏡診断・治療を中心に診療を行っています。

・内視鏡診断、治療:
 早期消化管がん(食道・胃・十二指腸・大腸)に対する内視鏡治療(粘膜下層剥離術:ESD)や、胆膵がんに対する診療(内視鏡的逆行性胆管膵管造影:ERCP、超音波内視鏡診断:EUS、EUS-FNA)の件数も増加傾向です。また、外科と連携して消化管がんや胆膵がんの手術前精査も積極的に行っています。

・化学療法(抗がん剤治療):
 入院のみならず、外来化学療法室を利用した化学療法が多くなっています。また当院は放射線治療装置を有しており、放射線科と連携して食道がんの放射線化学療法も行っています。

・肝臓がんに対して肝動脈化学塞栓療法(TACE)、ラジオ波焼灼術(RFA)を原発性肝がんのみならず、転移性肝がんに対しても積極的に行っています。

 

(3)症例数と治療法(年次)

・当科で治療を受けた患者さまの延べ数(過去3年間)

  2014年度 2015年度 2016年度
入院合計 337 371 429
 ・がん 159 184 211
  食道 39 73 59
38 24 27
大腸 54 54 97
胆道 12 14 7
膵臓 8 16 13
小腸 6 1 5
その他 2 2 3
 ・がん以外 175 187 218
外来化学療法 107 208 256
 

・当科での検査処置件数(過去3年間)

  2014年度 2015年度 2016年度
上部消化管内視鏡検査 1508 1442 1421
  超音波内視鏡(EUS) 23 18 19
EMR 4 3 0
ESD 1 3 27
止血術 27 22 45
食道拡張術 44 31 15
胃腸造設術 56 59 61
大腸内視鏡検査 733 734 855
  超音波内視鏡(EUS) 0 1 8
EMR 48 63 70
ESD 0 0 12
止血術 14 12 22
小腸内視鏡検査 54 56 50
  カプセル内視鏡 36 38 39
ダブルバルーン内視鏡 18 18 11
胆膵内視鏡検査 24 34 155
  超音波内視鏡(EUS) 0 0 80
ERCP 24 34 75
消化管X線造影検査 52 27 28
腹部超音波検査 1234 1147 966
 

(4)最近のトピックス

 がんの免疫治療薬である免疫チェックポイント阻害剤(ニボルマブ:商品名オプジーボ)は、皮膚悪性黒色腫、肺がんなどの治療に用いられていますが、2017年9月に胃がんにも承認を受けました。消化器がんでは初めての承認となります。対象としては、従来の2種類以上の抗がん剤治療で効果が無くなった進行・再発の胃がんであり、正式な保険適応が決まり次第、当院でも治療についての準備を進めていく予定です。

(5)その他

 2017年9月11日より、当科の外来診療が新外来棟へ移転しました。内視鏡室も2室に拡充しており、今まで以上に外来診療や内視鏡検査処置を充実させていきたいと思っております。