独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

がん診療連携拠点

当院は2006年より地域がん診療連携拠点病院(鹿児島医療圏:鹿児島市・日置市・いちき串木野市・三島村・十島村)に指定されています。
地域がん診療連携拠点病院には以下の役割があります。
● 専門的ながん医療
● 地域におけるがん診療連携協力
● がん患者さまに対する相談支援及び情報提供
当院は、上記の地域がん連携拠点病院の役割を担い、地域住民の皆さまに質の高いがん医療を提供するようこれからも努力してまいります。

>>地域がん診療病院との連携について


緩和ケア外来 緩和ケアチーム がん相談支援センター がん化学療法室

血液内科

血液内科では急性白血病や悪性リンパ腫、鹿児島県に多発する成人T細胞白血病、多発性骨髄腫、などの造血器腫瘍、貧血・血小板・白血球異常など血液疾患全般の診療を行っています。

現在、骨髄バンクと臍帯血バンクの移植認定施設となっており、また全身照射も放射線部の協力を得て2012年度から開始されました。 また2012年12月末には無菌室を増床し現在個室が7室、4人部屋の無菌室が3室、計無菌室が19ベッドとなり増加している急性白血病の治療や移植に対応できるようになりました。

このように自己末梢血幹細胞移植、同種幹細胞移植、臍帯血移植といったさまざまな造血幹細胞移植に対応できるようになっています。一方で血液疾患の分野には分子標的薬剤を含む多くの新規薬剤が導入され、特にこの約10年間で血液疾患領域の治療はめざましく変化してきています。それぞれの患者さまの状態に応じた治療が選択できるよう、新しい治療を取り入れながら、他の職種の人たちと連携を取りチーム医療に取り組んでおります。

しかしながら、鹿児島に多い成人T細胞白血病(ATL)に関してはその疾患概念が確立されてから約30年を経て未だ治癒困難であるのが現状ですが、抗CCR4抗体や造血幹細胞移植などの導入を行い治療成績の向上を目指しています。
また、当院は鹿児島県のエイズ診療拠点病院となっており、当科が診療を担当しています。

 


腫瘍内科

 腫瘍内科は、2013年4月に、まったく新しい診療科(鹿児島県内唯一)として診療を開始しました。6年が経過しましたが、現在も、外来診療を行っている診療科は鹿児島県内では当科のみです。引き続き、すべてのがんの内科的治療をおこなうという基本方針で、診療を行なっています。“わら”のような診療科を目指しています。

1. 対象疾患 

 文字通り、すべてのがんの内科的治療を行っています。昨年(2018年)の入院患者の内訳は図の通りです。2017年10月から小児(特にAYA世代)のがんも診療を開始しました。2018年12月より、いわゆる「5大がん」の外来、ゲノム医療専門医による外来、血液腫瘍専門医による外来、肉腫専門医による外来、2019年5月より、原発不明癌の外来、稀少癌の外来、に特に力を入れて診療を行っています。

2. 当科の診療の特徴

(1)いわゆる「5大がん」、造血器腫瘍を含め、すべての悪性腫瘍を取り扱っています。
(2)原発不明癌の診療を行っています。
(3)稀少癌の診療を行っています。
(4)すべての軟部肉腫の診療を行っています。
(5)甲状腺癌の分子標的薬・化学療法薬での治療を行っています。
(6)免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療を行っています。
(7)AYA世代のがんの診療を行っています。
(8)終末期の医療(緩和ケア)を実践しています。

3. 症例数

 2018年度の延べ外来患者数は2,492名、入院患者数は154名でした。外来化学療法患者数も、順調に増加し、2018年度は延べ680名(2017年度は延べ504名)となりました。

4. 最近のトピックス

 2017年10月からAYA世代のがん診療を開始しましたので、小児科~内科の悪性腫瘍の治療連携がスムーズに行えるようになりました。
 2018年12月より、いわゆる「5大がん」の外来、ゲノム医療専門医による外来、血液腫瘍専門医による外来、肉腫専門医による外来、2019年5月より、原発不明癌の外来、稀少癌の外来、に特に力を入れて診療を行っています。

入院患者内訳(2018年度)


 


消化器内科


1. 対象としている部位(疾患名)

当科では、食道がん、胃がん、小腸がん、大腸がん、胆嚢がん、胆管がん、膵臓がん、肝臓がんを対象に診療を行っています。

2. 当院の診療の特徴

当科では、消化器がんに対する内視鏡診断・治療を中心に診療を行っています。

内視鏡診断、治療

早期消化管がん(食道・胃・十二指腸・大腸)に対する内視鏡治療(粘膜下層剥離術:ESD)や、胆膵がんに対する診療(内視鏡的逆行性胆管膵管造影:ERCP、超音波内視鏡診断:EUS、EUS-FNA)の件数も増加傾向です。また、外科と連携して消化管がんや胆膵がんの手術前精査も積極的に行っています。

化学療法(抗がん剤治療)

入院のみならず、外来化学療法室を利用した化学療法が多くなっています。また当院は放射線治療装置を有しており、放射線科と連携して食道がんの放射線化学療法も行っています。

肝臓がんに対して肝動脈化学塞栓療法(TACE)、ラジオ波焼灼術(RFA)を原発性肝がんのみならず、転移性肝がんに対しても積極的に行っています。

3. 症例数と治療法(年次)

当科で治療を受けた患者さまの延べ数(過去3年間)
  2014年度 2015年度 2016年度
入院合計 337 371 429
 ・がん 159 184 211
  食道 39 73 59
38 24 27
大腸 54 54 97
胆道 12 14 7
膵臓 8 16 13
小腸 6 1 5
その他 2 2 3
 ・がん以外 175 187 218
外来化学療法 107 208 256

当科での検査処置件数(過去3年間)
  2014年度 2015年度 2016年度
上部消化管内視鏡検査 1508 1442 1421
  超音波内視鏡(EUS) 23 18 19
EMR 4 3 0
ESD 1 3 27
止血術 27 22 45
食道拡張術 44 31 15
胃腸造設術 56 59 61
大腸内視鏡検査 733 734 855
  超音波内視鏡(EUS) 0 1 8
EMR 48 63 70
ESD 0 0 12
止血術 14 12 22
小腸内視鏡検査 54 56 50
  カプセル内視鏡 36 38 39
ダブルバルーン内視鏡 18 18 11
胆膵内視鏡検査 24 34 155
  超音波内視鏡(EUS) 0 0 80
ERCP 24 34 75
消化管X線造影検査 52 27 28
腹部超音波検査 1234 1147 966

4. 最近のトピックス

がんの免疫治療薬である免疫チェックポイント阻害剤(ニボルマブ:商品名オプジーボ)は、皮膚悪性黒色腫、肺がんなどの治療に用いられていますが、2017年9月に胃がんにも承認を受けました。消化器がんでは初めての承認となります。対象としては、従来の2種類以上の抗がん剤治療で効果が無くなった進行・再発の胃がんであり、正式な保険適応が決まり次第、当院でも治療についての準備を進めていく予定です。

5. その他

2017年9月11日より、当科の外来診療が新外来棟へ移転しました。内視鏡室も2室に拡充しており、今まで以上に外来診療や内視鏡検査処置を充実させていきたいと思っております。

 


外科・消化器外科

外科・消化器外科では、食道・胃・大腸・肝臓・胆道・膵臓がんおよび各種腹腔内希少がんの外科治療を行っています。

がんの外科治療に関わる施設認定として、日本外科学会修練施設、日本消化器外科学会修練施設を取得し、3名の常勤医は日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医といった資格を保有しています。

消化器がんに対して、各臓器のがん診療ガイドラインを遵守し、消化器内科、腫瘍内科、放射線科、臨床病理、緩和ケアチーム、NST、ICT、外来化学療法室、がん支援相談室、関連ある各認定看護師、臨床心理士と密な連携のもと、消化器カンファレンス、キャンサーボードを基に患者さまの個々の状況に応じて全人的にサポートいたします。

治療の主軸である手術は、安全性、根治性を第1としながら、がんの進行度、開腹手術歴、患者さまの要望も踏まえ、可能な限り、機能温存、審美性を追求し、患者さまにやさしい腹腔鏡下手術を積極的に導入しています。消化器内科との密な連携のもと、食道・胃・大腸がんなどの消化管がんに対しては、EMR(内視鏡的粘膜切除)に加え、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、腹腔鏡下手術、開腹拡大手術、化学療法/放射線療法、緩和医療と一連の淀みのないエビデンスに基づく治療とケアが可能です。

肝臓・胆道・膵臓がんは、難治で難易度の高い手術を要する場合も多いですが、積極的に取り組んでおります。肝臓がんに対する肝切除、膵頭部領域がん(中下部胆管がん、膵頭部がん、乳頭部がん、十二指腸がん)に対する膵頭十二指腸切除、上部胆管、肝門部胆管がんに対する肝外胆管切除を伴う肝葉切除、進行胆嚢がんなどに対する肝膵同時切除、血行再建を伴う肝胆膵の手術も可能です。また、内視鏡下肝切除、膵切除(膵頭十二指腸切除及び膵体尾部切除)もすでに実施しております。

黄疸を来した患者さま、灰白色便を呈する患者さま、腹部エコーなどで肝内胆管の拡張を来した患者さま、胆道系酵素上昇やCA19-9上昇を呈する患者さま、肝臓に腫瘍のある患者さま、消化管のがんの患者さまは、お気軽に何時でもご相談ください。

経年の手術症例数および内容については実績、学術業績についてはトピックスをご参照ください。

 


放射線科

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放射線科は大きく分けて2つの部門を担当しています。
それは近年、めざましく発達した各種の画像診断機器、すなわち、 CT(コンピュータ断層撮影装置)、MRI(磁気共鳴撮影装置)、 RI(核医学診断装置)、 Angiography(血管造影装置)などによって得られた画像診断情報を専門的に読影して病気の診断を行う“放射線診断”部門と、リニアック原体照射装置とマイクロセレクトロン腔内照射装置を用いての「がんの放射線治療」を行う“放射線治療”部門です。

1. 放射線診断

放射線科の画像における守備範囲は頭から足の先まで体中ほとんどの範囲に及んでいます。放射線科では、得られた画像全体を見て異常所見を拾い上げ、言葉に直した上で診断を行っております。

CT、MRI、RIなど検査写真の読影を行い、読影レポートにまとめます。その読影結果を他の診療科に報告するのが放射線科の業務です。 また、行われた検査画像にはそれぞれの専門分野の範囲だけが撮影されているわけではありません。各診療科にはそれぞれ専門分野があり、それぞれで読影すればいいのだという考えもありますが、やはりその検査の特徴、画像の特性などを十分に理解した上での読影は、他科とは少し異なる見方が可能となります。

2. 放射線治療

10MVなどの高エネルギーX線治療装置、IGRT(画像誘導放射線治療)装置を用いて、高齢者にも侵襲の少なく、機能や形態を温存できる「切らずに治す放射線治療」を行っております。
 短期間に高線量を照射して根治を目指す定位放射線治療、術前照射や術後照射、抗がん剤との併用治療、疼痛軽減や諸症状の改善を目標とした緩和的照射などを行い、患者さまにより優しい放射線治療を心がけています。

 


耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科では、

  • 頭頸部癌の診断と治療
  • 手術・入院治療を要する耳鼻咽喉科・頭頸部疾患

を2つの柱として診療を行っています。
耳鼻咽喉科医の減少に伴い、鹿児島県でも耳鼻咽喉科の入院治療施設が激減しております。当科は、地域の信頼に応えられるよう、地域医療機関と連携を取りながら、診療の機能分担を行い、患者さまにとって効率的、有用かつ十分な診療の展開を目指しております。

従いまして、初診につきましては、地域医療機関からの紹介患者さまのみの診療とさせて頂いておりますのでご理解賜りたく存じます。

紹介状をお持ちいただくと診察いたしますが、患者さまの便宜を図るため、医療機関からの予約も可能です。

実績

I. 手術症例

手 術 内 容 H26 H27 H28 H29 H30
良性疾患 鼓室・鼓膜形成術 25 27 31 32 16
顔面神経管開放術 2 4 6 4 7
内視鏡下副鼻腔手術 (乳頭腫・鼻中隔矯正術併施含む) 122
(175側)
149
(202側)
125
(174側)
138
(206側)
150
(211側)
鼻中隔矯正術・粘膜下下鼻甲介骨切除術 16 16 29 19 22
口蓋扁桃摘出術・アデノイド切除術など 136 109 112 92 111
甲状腺手術 10 12 15 20 19
耳下腺手術 50 35 44 43 41
顎下腺・舌下腺摘出術 19 26 21 26 30
頸部腫瘍・嚢胞摘出術 35 54 35 39 49
口腔・副鼻腔腫瘍摘出術 19 18 29 19 12
喉頭直達鏡手術・食道直達鏡手術 81 102 61 74 80
その他(気管切開・耳瘻孔・皮弁形成術など) 45 54 41 42 50
(小 計) 560 606 549 548 587
悪性疾患 頭頸部悪性腫瘍手術(遊離皮弁による再建あり) 14 12 13 17 12
頭頸部悪性腫瘍手術(遊離皮弁による再建なし) 35 35 48 40 33
頸部郭清術単独 12 13 8 20 11
甲状腺悪性腫瘍手術 15 20 20 15 9
唾液腺悪性腫瘍手術 6 7 13 9 9
(小 計) 82 87 102 101 74
(総手術件数) 642 693 651 649 661

II. 手術以外の入院

診 療 内 容 ・ 疾 患 H26 H27 H28 H29 H30
悪性腫瘍
(放射線治療・化学療法など)
口腔癌 13 13 12 10 12
上咽頭癌 3 2 7 0 5
中咽頭癌 17 16 19 17 14
下咽頭癌 22 31 33 34 22
喉頭癌 10 23 13 14 20
鼻・副鼻腔癌 5 4 9 5 4
原発不明・その他 8 9 7 11 6
(小 計) 78 98 100 91 83
神経耳科疾患 顔面神経麻痺 2 3 10 5 14
突発性難聴 15 26 22 23 44
前庭神経炎・めまいなど 1 1 5 9 5
(小 計) 18 30 37 37 63
その他 鼻出血 18 12 15 18 18
急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍 15 18 17 22 25
喉頭(蓋)炎 8 28 17 16 13
深頸部膿瘍など 16 12 26 20 16
(小 計) 57 70 75 76 72
(総件数) 153 198 212 204 218

 


泌尿器科

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1. 対象としている部位(疾患名)と腫瘍の特徴

泌尿器科で取り扱う悪性腫瘍には腎癌・腎盂尿管癌・膀胱癌・前立腺癌・精巣癌・陰茎癌等があります。治療には手術・抗がん剤治療・放射線治療・免疫療法・ホルモン療法等がありますが、正確な質的診断・進行期診断をもとに適切な治療方法について検討し、治療方針を決定しています。

2. 当院の診療の特徴

本院は日本泌尿器科学会から泌尿器科専門医教育施設基幹教育施設に認定され、現在、医師数3名体制で診療にあたっています。

外来診療では、尿路(腎・尿管・膀胱・尿道)および男性性器(前立腺・精巣・精巣上体・陰茎)疾患全般を対象とし、特に尿路性器に発生した悪性腫瘍の診断と治療を中心に、排尿障害(前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿失禁など)、尿路性器感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎など)、急性・慢性腎不全、尿路結石症、尿潜血などの診断と治療を行っています。

また、鹿児島大学泌尿器科を含めた県内各地の泌尿器科診療所・病院と連携を取り、協力体制を整えています。

入院診療では、腎臓、膀胱、前立腺疾患、および尿路性器疾患に対する内視鏡手術、開腹手術、腹腔鏡手術を中心とし、当院での検査・治療を要する維持透析患者さまや、院内で発生した急性腎不全患者さまに対する血液透析療法・シャント手術等を行っています。

心疾患や脳血管疾患の合併症を有する方の診療が多いのが当院の特徴ですが各専門領域と連携して治療にあたっています。

3. 症例数と治療法(年次)

実績

2015~2018年度 手術統計

経尿道的前立腺核出術(TUEB)///10
項目 2015年 2016年 2017年 2018年
手術 腎・尿管・副腎 副腎 腹腔鏡下副腎摘出術 7 12 6 5
腎孟・尿管癌 腹腔鏡下腎尿管全摘術 14 18 8 6
腎尿管全摘術(開腹) 2 0 1 0
腎癌 腹腔鏡下腎摘出術 21 10 20 5
腎摘出術(開腹) 5 4 0 0
腹腔鏡下腎部分切除術 5 5 5 3
前立腺 前立腺癌 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 / 13 10 18
前立腺全摘術(開腹) 23 11 0 0
前立腺肥大症 経尿道的前立腺切除術(TURP) 19 21 21 10
膀胱 膀胱癌 腹腔鏡下膀胱全摘術 / / 1 2
膀胱全摘除術(開腹) 3 1 0 0
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) 55 50 68 72
膀胱瘤 TVM(膀胱瘤) 3 4 0 0
精巣 精巣腫瘍 高位精巣摘除術 2 0 1 0
尿路結石 経皮的腎砕石術 0 0 0 0
経尿道的尿路結石除去術(腎盂・尿管) 5 3 1 8
経尿道的尿路結石除去術(膀胱) 3 7 15 6
その他 内シャント設置術 18 15 13 4
検査・処置 尿管ステント留置術 151 160 177 217
腎瘻造設術 7 8 7 6
膀胱瘻造設術 0 7 4 3
前立腺生検 100 124 137 127

最近のトピックス

 

近年、腹腔鏡下手術を導入し、平成28年6月から前立腺癌に対して腹腔鏡下前立腺全摘除術を、平成29年8月からは膀胱癌に対して腹腔鏡下膀胱全摘術を開始しております。出血量の減少、術後疼痛の軽減や全身状態の回復改善につながっております。

膀胱癌の最新の治療Ⅰ~経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術(TURBO):
表在性の膀胱癌に対する標準的治療法は経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)です。しかし、TURBTは癌組織そのものを細かく切除する方法であり、病理診断、特に筋層浸潤の有無や完全切除の判定が困難であるという問題点があります。当院ではこれらの欠点を克服する目的で、平成25年頃より膀胱腫瘍に対し可能な限り経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術(TURBO : Transurethral Resection of Bladder Tumor in One-piece、ターボ)を行っています。TURBOでは、がんを一塊として切除し、病理診断で、深さや広がりの診断が正確に行うことができます。(図1:2018鹿児島市医報,第57巻第9号p.17より引用)

図1 術中所見と病理標本。
A: 膀胱右側壁に乳頭状の腫瘍を認める。B: 腫瘍の周りを切開しているところ。C: 切除後の所見。D: 摘出標本。右が腫瘍測・膀胱粘膜測。左の粘膜下層に筋層を認める。
【TURBOに関する千代丸医長の講演・執筆活動】
平成29年12月17日 第135回日本泌尿器科学鹿児島地方会 鹿児島医療センターにおける経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術(en-bloc TUR)についての検討
平成30年 鹿児島医療センターにおける経尿道的膀胱腫瘍一塊切除術(en-bloc TUR)についての検討、千代丸剛、上野貴大、日高英雄、恒吉研吾、鹿児島市医報、第57巻第9号、2018、16-18

膀胱癌の最新の治療Ⅱ~5-アミノレブリン酸(ALA)による光力学診断(アラグリオ):
表在性の膀胱癌は初期治療としてTURBTが行われます。しかし、再発することが多く、再発を繰り返すうちに浸潤性の膀胱癌に進行することがあります。TURBTにおいて、残存腫瘍なく切除することが大切です。アラグリオを用いた光線力学診断は癌細胞の部分だけが光って見えます。この方法の利点は、肉眼では判別しづらい癌組織の部分も的確に摘出することができるため、取り残しが少なく再発や転移のリスクが抑えられるところです。平成29年9月に承認され、当院でも平成30年5月から使用を開始しております。
【アラグリオの作用機序】
生物界に広く存在するアミノレブリン酸(5-ALA)は、正常細胞内においてプロトポルフィリンⅨ(PPⅨ)を経て、ヘムに変換されます。悪性腫瘍細胞では、正常細胞に比べてPPⅨが細胞内に多く蓄積されます。PPⅨは青色光線(400~410nm)を照射すると励起され、赤色蛍光(635nm付近)を発します。この性質を利用し、手術に先立ってアラグリオを服用すると、腫瘍細胞が赤色蛍光を発し視認性が高まります。診断精度があがり、腫瘍の取り残しも減ります(図2)。

図2 術中画像。
腫瘍部は白色光で乳頭状に見え(図2A)、蛍光で発色していた(図2B)。病理結果はpTaの診断。腫瘍部周囲の白色光で異常無い部位(図2C)は、蛍光で発色していた(図2D)。生検の結果、pTisの診断。
【アラグリオの適応】
表在性膀胱癌に対するTURBTを行う患者さまが適応になります。炎症部位では偽陽性を生じることがあり、治療に向かない方もいらっしゃいます。詳しくは泌尿器科の治療担当医にお尋ねください。
【アラグリオに関する学会発表】
平成30年7月7日 第136回日本泌尿器科学鹿児島地方会 光力学診断(PDD)併用経尿道的膀胱腫瘍切除の初期経験 上村康介、水間浩平、千代丸剛

前立腺癌の最新の治療~ゾーフィゴ(骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌に対するラジウム223):
前立腺癌の治療薬として最も新しいものがラジウム223(商品名ゾーフィゴ)です。ゾーフィゴは平成28年3月に、骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌の治療薬として承認されました。当院では平成29年5月より治療を開始しています。前立腺癌は骨に転移しやすい癌です。月に1回静脈注射を行い、選択的に骨転移部位に取り込まれ治療効果を発揮します。
【ゾーフィゴの作用機序】
ゾーフィゴは、アルファ線と呼ばれる放射線を出す「ラジウム223」という放射性物質です。このゾーフィゴには、カルシウムと同様の骨に集まりやすい性質があり、骨代謝の亢進した癌の骨転移巣に集積します。そこから放出されるアルファ線が、癌細胞の増殖を抑えます。
【ゾーフィゴの適応と治療効果】
ゾーフィゴの適応は、骨転移を有する去勢抵抗性前立腺癌です。去勢抵抗性前立腺がんとは、ホルモン療法が効かなくなった状態の前立腺癌です。骨髄機能が低下した方や、内臓転移のある方は適応から外れる場合があります。詳しくは泌尿器科の治療担当医にお尋ねください。臨床試験において、ゾーフィゴはプラセボ(生理食塩水)と比較して、全生存期間の延長を認めました。また、症候性骨関連事象発現までの期間の延長も認めました。[症候性去勢抵抗性前立腺癌患者を対象とした国外第Ⅲ相臨床試験] 【ゾーフィゴの副作用】
5%以上の方に、悪心・嘔吐・下痢といった消化器症状や、疲労、骨痛などの症状があらわれる場合があります。投与を中止することによりほとんどの方が改善します。
【ゾーフィゴに関する千代丸医長の講演・執筆活動】
平成31年4月25日 北薩ゾーフィゴセミナー(川内市) 「CRPC骨転移に対するゾーフィゴの臨床的有用性」
平成31年4月20日 第107回日本泌尿器科学会総会(名古屋) 一般ポスター・前立腺腫瘍・放射線治療③ 鹿児島医療センターにおける塩化ラジウム-223の治療経験とDWIBSによる治療評価
平成30年12月16日 第137回日本泌尿器科学鹿児島地方会 骨転移のある去勢抵抗性前立腺癌に対する塩化ラジウム-223(ゾーフィゴ)の初期治療経験


免疫チェックポイント阻害剤について

腎癌:

平成30年のノーベル生理学・医学賞に、ニボルマブ(商品名オプジーボ)を発明した京都大学の本庶佑先生が選ばれました。本庶先生は、平成29年4月に鹿児島で開催された日本泌尿器科学会総会に参加していただき、「がんを免疫力で治す」という題名でオプジーボの開発に関するご講演をしていただきました。

平成28年8月に転移性腎細胞癌に対し免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブが泌尿器科の癌において初めて承認されました。当院では鹿児島県内で最も早く10月より転移性腎細胞癌の患者に対してニボルマブ治療を開始しています。他施設からの紹介もあり、平成28年度は県内で最も使用症例数が多い施設となっております。

令和元年5月、日本泌尿器科学会により腎癌診療ガイドラインが改訂されました。これまで中/高リスクの進行腎癌に対する1次治療は分子標的治療薬が推奨されていました。今回の改定で免疫チェックポイント阻害剤であるイピリムマブ+ニボルマブ併用療法が推奨されることになりました。当院でも平成30年10月からイピリムマブ+ニボルマブ併用療法を行っています。(※イピリムマブ+ニボルマブ併用療法は平成30年8月に適応承認されています)。

膀胱癌、腎盂・尿管癌(尿路上皮癌):
膀胱癌や腎盂・尿管癌といった尿路上皮癌に対しても免疫チェックポイント阻害剤が有効な場合があります。平成29年12月に「がん化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮がん」に対しペンブロリズマブ(商品名キイトルーダ)が適応承認されました。当院でも平成30年8月からペンブロリズマブ治療を開始しています。

前立腺癌:
これまで前立腺癌は免疫チェックポイント阻害剤が効きにくいとされ、使用できませんでした。平成30年12月に「がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形癌(標準的な治療が困難な場合に限る)」に対しペンブロリズマブが適応承認されました。前立腺癌でも、ある種の遺伝子変化(MSI-High)を認めれば免疫チェックポイント阻害剤に効果を示す可能性があります(※MSI-Highを調べるためには病理組織検体が必要です)。

【ニボルマブの作用機序】
ニボルマブは、癌による免疫抑制を解除することで、人が本来持つ免疫活性を回復・活性化させ、腫瘍増殖を抑制する、これまでの治療とは全く異なる作用機序をもった薬剤です。
【ニボルマブの適応と治療効果】(腎癌について)
ニボルマブの適応は、根治切除不能または転移性の腎細胞癌です。患者様の状態により適応が若干異なりますので、詳細は泌尿器科の治療担当医にお尋ねください。臨床試験において25%の方に治療効果があったと報告されております。
【免疫関連有害事象(irAE)とその対策】
ニボルマブは患者様自身の免疫に作用するお薬ですので、免疫関連有害事象(irAE)といった副作用が出ることがあります。当院は多くの診療科があり、irAEに即座に対応するためのクリティカルパスや救急対応マニュアルを作成し、他科の先生方と緊密に連携して合併症対策・管理を行っています。鹿児島がん免疫療法サポートネットワークKISNet(Kagoshima Immunotherapy Support Network)を設立し、定期的にirAEに対する勉強会を病院内外で開催しております。
【ニボルマブや腎細胞癌に関する千代丸医長の講演・執筆活動】
平成30年9月1日 第30回服薬指導セミナーin Kagoshima (鹿児島市勤労者交流センター第1会議室) 腎がんと薬物療法
平成30年8月17日 RCC immune conference in Miyakonojo (都城医療センター) 鹿児島医療センターにおけるNivolumabの使用経験とirAE対策
平成30年4月20日 第106回日本泌尿器科学会総会(京都) 一般口演・腎腫瘍・薬物療法① 当院におけるニボルマブの初期使用経験
平成30年2月16日 Kagoshima Immunotherapy Support Network (KISNet) 錦江湾ベイサイドカンファレンス(ドルフィンポート1Fドルフィンホール) Session 2 パネルディスカッション【実際に経験したirAEとその対応】◎内分泌疾患「1型糖尿病」
平成30年1月16日発行 Year Book of RCC 2017 p.15-18 メディカルビュー社、抗PD-1交代の使用例で重篤なirAEとして劇症1型糖尿病を発症した症例の提示
平成29年6月29日 鹿児島腎細胞がんI-OカンファレンスCase report & Discussion講師 当院におけるオプジーボの使用経験について
平成28年12月18日 第133回日本泌尿器科学会鹿児島地方会 当院における転移性腎細胞癌に対するニボルマブの初期使用経験

 


婦人科

主として婦人科悪性腫瘍の診療を行っていますが、良性腫瘍を含め婦人科疾患一般について広く取り扱っています。

婦人科領域の悪性腫瘍には子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌・外陰癌・膣癌などがあります。治療法には手術、放射線治療、化学療法(抗癌剤治療)等があり、各疾患に適して治療を選択しています。

治療法の選択には正確な診断が不可欠ですが、当科では内診や超音波検査に加えMRI・CT・RI検査等を駆使して正確な診断を行っています。また治療法は一つだけということはなく、手術と放射線治療、手術と化学療法あるいは放射線治療と化学療法など組み合わせて行うことも少なくありません。

治療前に患者さまと十分に話し合い、患者さまに納得していただいた上で治療法を決定しています。

子宮頸癌は早期症例については広汎子宮全摘術若しくは放射線療法(或いは併用)、進行例については放射線療法を施行します。主に子宮頸癌に対して行う放射線治療はリニアックと呼ばれる体外照射装置とマイクロセレクトロンと呼ばれる腔内照射装置を組み合わせて行います。リニアックに関してはH26年に新型に刷新されております。当院では、手術を含め子宮頸癌の治療を完遂することが可能です。

子宮体癌に関しても発症数は増加傾向です。ライフスタイルの変化も原因として考えられており全国癌登録では2010年に頸癌を上回りました。治療法としては病期に関わらず手術を行い術後にリスク分類に応じて化学療法を行います。手術は子宮及び子宮付属器摘出と骨盤から傍大動脈リンパ節を系統的に摘出します。一方、早期症例についてはリンパ節転移の頻度は低く、リンパ節郭清の省略が考慮されます。早期子宮体癌に関しては、腹腔鏡下手術が全国的に行われつつあり、当院でも本年6月より導入が予定されています。

卵巣癌に関しては、手術及び抗癌剤を組み合わせて治療を行います。組織型や初回手術での残存病変の有無が予後を規定します。化学療法により、癌を長期にわたり制御できる症例も増えており、進行癌での5年生存率も少しずつ上昇してきております。さらに、分子標的治療薬のBevacizumabが卵巣癌で保険適応となり使用できるようになりました。

卵巣癌は早期発見が難しく、初診時にすでに進行していることの多い疾患です。従って初回手術時に完全に病巣を取り除けない症例もありますが、当科では外科の医師にも手伝ってもらい消化管を合併切除するなどできるだけ多くの病巣を切除するよう努めています。

卵巣癌に対する化学療法は多数の抗癌剤の中から組織型を考慮して数種類の抗癌剤を選び併用して使います。エビデンス(裏付け)に基づいた的確な抗癌剤を選択することで治療効果が上がってきています。

子宮癌や卵巣癌など婦人科癌治療後の合併症として下肢にリンパ液が貯留するリンパ浮腫があります。このような患者さまに対し当院ではリンパ浮腫外来を開設し資格認定を受けた看護師によりマッサージ等の指導を行っています。

当科で取り扱う良性疾患にはおもに子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫などがあります。

治療法としては手術や薬物療法になりますが、年齢や妊孕能温存を考慮した治療法を選択しています。良性疾患の手術に関しては開腹手術および腹腔鏡下手術を行っています。症例毎に検討し、現在は半数以上が腹腔鏡下手術になっています。腹腔鏡下手術は体に与える影響が少なく、入院期間も短縮できますが、全ての患者さまにおいて実施できるわけではありません。患者さまと相談の上術式を決めますのでご相談ください。

外来診療ではこれらの疾患に加え、STD(性行為感染症) や更年期障害などの患者さまも来院されます。 近年クラミジア感染症や淋病などのSTDが増えており注意が必要です。
これを放置しますと不妊症の原因となることもあり、早めの治療が必要です。

実績

婦人科_実績1 手術件数の推移
婦人科_実績2 悪性腫瘍手術件数の推移
婦人科_実績3 癌登録件数の推移

婦人科領域の悪性腫瘍には子宮頸癌・子宮体癌・卵巣癌・外陰癌・膣癌などがあります。当科では毎年100名程度の患者さまが新規に治療を開始しておられ増加傾向です。2016年度は103名が新規に治療を開始されましたが、内訳は子宮頸癌38例(CIN3は含まず)、子宮体癌43例、卵巣癌22例でした。2016年度は、手術件数が437件であり増加傾向です。

癌手術に関しては子宮癌手術(体癌+頸癌)が56件、付属器悪性腫瘍手術が24件となっています。内視鏡下手術は子宮全摘術が32件、付属器腫瘍手術が38件などとなっております。その他、子宮脱やTCR、円錐切除術、子宮頸部レーザー蒸散術など様々な手術を施行しております。手術件数の増加に伴い手術枠を拡大して対応しています。

 


皮膚腫瘍科・皮膚科

対象としている部位(疾患名)と腫瘍の特徴

皮膚腫瘍科・皮膚科は、皮膚腫瘍に特化した診療を目指して、2014年10月1日に開設しました。私たちは、皮膚疾患の中でも悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞がん、有棘細胞がん、日光角化症、ボーエン病、乳房外パジェット病などといった皮膚がんや、母斑をはじめとした良性の皮膚腫瘍の診断・治療を専門として行なっています。

当院の診療の特徴

当科は全国でも数少ない、皮膚科専門医(および学会認定皮膚悪性腫瘍指導専門医)と形成外科専門医(および学会認定皮膚腫瘍外科分野指導医)で構成された皮膚腫瘍の専門施設です。現在は、皮膚科専門医2名(うち1名は産業医科大学から着任)、形成外科専門医1名、皮膚科専修医1名(京都大学皮膚科から着任)の常勤医師4名での診療を行なっています。

皮膚がん診療については、全国そして世界の皮膚がん診療・研究施設と連携して、患者さま一人ひとりに合った最良の医療を提供します。そして、母斑をはじめとした良性の皮膚腫瘍については、美容的な観点からも患者さまに満足していただけるような診療を目指しています。

症例数と治療法(年次)

皮膚腫瘍や皮膚外科疾患に特化した診療のもと、新患数・手術件数ともに開設以降、徐々に増加してきました。2016年度の皮膚がん新患数、手術件数、外来新患数、入院新患数は以下の通りです。

皮膚がん新患数301例
メラノーマ24例
基底細胞癌116例
有棘細胞癌48例
乳房外パジェット病10例
血管肉腫3例
メルケル細胞癌3例
脂腺癌5例
ボーエン病38例
日光角化症34例
その他20例
手術件数900件
外来新患数(院外紹介/院内紹介): 1200例/266例
新規入院患者数483例


最近のトピックス

  1. 当科では数多くのがん薬物療法を行なっていますが、メラノーマに対して免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブ(オプジーボ)やイピリムマブ(ヤーボイ)が承認されて以降、免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療をエビデンスに基づいて積極的に行なっています。メラノーマに対する免疫チェックポイント阻害薬の使用実績は鹿児島県内で随一の施設です。
  2. 免疫チェックポイント阻害薬は、その劇的な効果の反面で、免疫関連の副作用が起こることがあります。私たちの施設を中心に鹿児島がん免疫療法サポートネットワーク(Kagoshima Immunotherapy Support Network;KISNet)を設立しています。KISNetで診療科・多職種の横断的な融合を図り、免疫関連の副作用に対して迅速な対応ができるようなシステムを構築しています。このように患者さまに対してより安全かつ有効な治療を提供しています。
  3. 当科は日本臨床腫瘍グループ(JCOG)、および国立がん研究センター研究開発費皮膚腫瘍グループ参加施設、さらに多くのがん診療・研究機関と連携していることもあり、多施設共同研究に数多く参加しています。このような臨床研究を通じて、一人一人の患者さまにとっての最良の医療が提供できることを目指しています。

 


歯科口腔外科


1. 対象としている疾患

当院歯科口腔外科は、当院のがん治療を中心に患者さまのお口の管理(口腔ケア)を充実し医科と歯科の連携を推進することを目的に2013年3月に開設しました。そのため、当院でがん治療を受けている患者さまが対象であり、主治医と連携し口腔ケアを実施しています。

2. 診療の特徴

前述のように当科はがん診療における口腔のトラブルなどに対して口腔ケアや歯科治療などの口腔管理を行うことによりがん治療が円滑に遂行できるようにする支持療法が主な診療内容です。がんの手術前から口腔管理を行うことにより術後の誤嚥性肺炎や局所感染などの術後合併症の予防や化学療法・放射線療法による口内炎などの口腔合併症予防のための口腔管理を行うことが当科診療の特徴です。

また、治療後は地域がん医療連携歯科医院と連携し継続的な歯科口腔管理が継続して行えるように地域医科歯科連携を行っています。

3. 診療実績

周術期口腔機能管理とはがん治療における手術、抗がん剤治療、放射線治療の治療期間中に口腔ケアなどの口腔の管理を行うことです(なお、周術期口腔機能管理は心臓血管外科手術も対象となります)。

周術期口腔機能管理計画策定料

周術期口腔機能管理計画策定料

  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 合計 平均
H25年度 11 22 35 21 25 12 15 15 14 21 24 21 236 36.3
H26年度 36 25 20 26 26 35 33 30 18 20 21 27 317 26.4
H27年度 25 22 17 25 21 23 18 27 23 23 22 27 273 22.8
H28年度 26 31 42 24 33 27 18 27 30 38 31 42 369 30.8
H29年度 32 32 42 38 28 29 39 33 37 33 32 36 411 34.3
H30年度 41 41 31 30 27 22 33 26 32 32 32 33 380 31.7

4. 最近のトピックス

2016年度鹿児島県医科歯科連携口腔ケア推進事業委託

鹿児島医療センターでは、鹿児島県より2015年度からがん診療医科歯科連携推進事業の委託を受けがん治療における医科歯科連携の推進活動を行ってきました。本事業の委託のもとがん診療医科歯科連携講習会の開催、がん治療における口腔ケアに関する市民向けのリーフレットの作成を行いました。リーフレットについてはホームページからダウンロード可能です。がん治療における口腔ケアを参考にして頂ければ幸いと考えます。

*リーフレット:がん患者さまのお口の管理
*リーフレット:口・のどのがん患者さんのお口の管理
*リーフレット:抗がん剤治療を受ける患者さんのお口の管理

 

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鹿児島県鹿児島市城山町8番1号
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