独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

TAVI指導施設認定 透析患者様へのTAVI可能に

この度、当院はTAVI専門施設でありましたが、TAVI指導施設に認定されました。

大動脈弁狭窄症に対する治療方法はより体への負担が軽減される低侵襲へ向かっており、その安全性の向上とともに需要が増加傾向にあります。
2017年6月に鹿児島県で初の経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)開始され、以降、年々手術症例数も増加傾向にあり2020年以降は年間100症例を超えております。

鹿児島医療センターTAVI治療実績


平素より当院への患者様御紹介頂きます関連施設・開業の先生方に感謝申し上げます。
TAVI実施施設は現在、全国で202施設(2022年3月現在)ありますが
指導施設になりますと、TAVI指導医が2名以上常勤勤務し、3年間で300症例以上の
施設に限定されます。
当院は、全国で18番目の施設、九州内では福岡・熊本に続き3施設目になります。
2017開始からこの4年の短期間で大きな前進となりました。

指導施設認定されることにより、大きな治療選択の幅が広がります。
それは、透析患者様への保険適応下でのTAVI施行が可能となることです。
2021年から、主にTAVI指導施設限定で透析患者様へのTAVI施行が保険適応となりました。
TAVI開始以降、透析患者様の重症大動脈弁狭窄症で開胸手術困難症例の患者様は県外施設へ紹介してきました。しかし、今回指導施設認定となり、鹿児島県内での施行が可能となります。

透析患者様は、非透析患者様と比較しまして、動脈硬化性疾患、弁膜症の合併室が高く、大動脈弁狭窄症に関しましても同様であります。特に大動脈弁狭窄症が進行しますと、維持透析困難となってまいります。開胸では感染のリスク・術後管理リスクも上がるため、治療の選択肢を得たことは大きな光明であります。

しかしながら、血管のもろさ、易感染性など透析患者様特有のリスクもあります。また、適応開始から間もないため、長期成績など、日本におけるデータがまだ不明な点もあります。

TAVIでしか大動脈弁狭窄症を治療できない患者様もいらっしゃることは事実であり、当院ハートチームとしましても、より一層安全に手術が行えるように、患者様・御家族様と連携し努力してまいります。

透析患者様で大動脈弁狭窄症を合併し治療に苦渋されている際は、御連絡頂けますと幸甚に存じます。

文責:循環器内科 平峯 聖久

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〒892-0853
鹿児島県鹿児島市城山町8-1 
TEL:099-223-1151
FAX:099-226-9246

 第一循環器内科 片岡哲郎  第二循環器内科 平峯聖久

 ※弁膜症外来:毎週火曜日

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