独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

お知らせ

全国トップクラスの心筋シンチ件数

2023年2月13日(月) 放射線科...

 当施設のRI室では患者さまに安心安全に検査を受けていただくために日々邁進しております。当施設は循環器診療に非常に特化しており、特に心筋シンチはひと月あたり200件前後と、全国でもトップクラスの件数を誇っています。

 RI(核医学)検査は、放射性医薬品という放射線を放出するお薬を使用して調べる検査です。その中でも心筋シンチは、心臓の筋肉(心筋)に集まる性質をもった放射性医薬品を使い、薬剤がどれだけ心筋に取り込まれているかをガンマカメラという専用の装置で評価する画像検査です。心臓に負荷をかけた状態と安静にした状態の2回撮影を行うことで、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患の早期発見に非常に有用な検査の1つです。また、虚血性心疾患の早期発見だけではなく、手術前の心臓の機能の評価や、心臓カテーテル治療後の定期的なフォローなどさまざまな検査目的で行われる検査です。

 狭心症の診断においては、虚血という心筋に血液が行き届いていない状態を評価する必要があります。そのため負荷心筋シンチは、運動や薬剤を用いて心臓に負荷をかけることで虚血を評価することが可能となり、非侵襲的に虚血を診断できる検査の1つとして診療に大きく貢献しています。

ガンマカメラ
ガンマカメラ
負荷による虚血の発生
負荷による虚血の発生

  負荷検査に際して当施設では循環器内科医師、看護師、放射線技師が常に患者さまのそばで些細な変化にも気付けるよう見守っていますので、安心して検査を受けることができます。  冠動脈の病気は的確な診断と治療方針の決定が最も必要とされる病気です。色々な検査を正しい順序で進め、患者さま1人1人の状態に見合った正しい治療方法を選択し、予後の改善やQOLの向上を図ることを目的としています。RIを担当する診療放射線技師は、心筋シンチをはじめとする様々な核医学検査を通じて、患者さまの健康とQOLの向上の一助となれるよう医師や看護師と一丸となって今後も精進していきます。また、放射線に関する悩みや相談などございましたら気軽に診療放射線技師までご相談ください。

 

(文責:放射線科 上野 凌)

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