独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.214」

2024年2月1日(木)

令和5年度緩和ケア研修会

 

 令和616日(土)に鹿児島医療センター附属看護学校にて、鹿児島医療センター緩和ケア研修会を開催いたしました。受講生は、外部からの研修生を含め、医師13名、多職種(看護師、薬剤師)11名が参加いたしました。
 御協力頂いた全ての皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。研修会は今後もさらに内容を充実させ開催して参りますので、皆様の御参加、御協力を宜しくお願いいたします。

<緩和ケア研修会に参加して>

 令和6年1月6日(土)に、鹿児島医療センター附属看護学校で開催された緩和ケア研修会に参加しました。他職種の方々と共に、がん患者さんに対してどのように向き合うべきか学ぶことが出来た研修会でした。
 講義の内容に関しては、座学の各論から全人的苦痛や地域連携のグループセッションまで幅広い内容でした。個人的にグループセッションは、他職種の意見を聞けるのに加えて、医師として自分の意見を発言するだけでなくて意見をまとめるリーダーシップ的要素が必要と認識することができ、とても有意義であったと思います。
 普段の研修中で少し学んではいるものの頭の整理ができていないまま、実際の診療に臨んでいましたが、今回の講習会で整理され、理解を深めることが出来ました。この講習会を運営・企画してくださったスタッフの方々に感謝し、実臨床の場でも今回学んだことを活用できるよう精進してまいります。

【文責:臨床研修医 坂田 雅道】

 令和6年1月6日()に開催された緩和ケア研修会に参加させていただきました。多職種の方が参加した今回の研修会では「がん」という疾患について多くの視点から知識を深めることが出来ました。
 疼痛の原因とそれらに対するアプローチ方法を検討し、薬剤調整だけでなく環境調整やケアでの介入など各々の職種ならではの視点から意見を出し合いました。コミュニケーション力が試される病名告知のロールプレイでは、患者さん・医師・観察者の役を経験し、些細な言動や対応が患者さんの理解や感情に強い影響を与えることを実感しました。特に最後のセッションでの「在宅緩和ケアを希望する患者さんに対するサポート」についての議論では、医療スタッフだけでなく行政機関や在宅医療機関、ご家族との連携がなくては患者さんとそのご家族が本当に納得のいくサポートは実現できないことが分かりました。
 私たち医療者にとっては「がん患者のAさん」であっても、Aさんにとっては人生における一つの出来事としてがんを経験しているということ、患者さん一人一人にご家族や生活など様々な背景があることを忘れてはならないと改めて感じました。
 今回の研修会で得たものを臨床の現場で生かし、よりよい医療を提供できるよう努力していきます。研修会を開催するにあたり、企画・運営をしてくださったスタッフの皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

【文責:臨床研修医 中尾 愛子】

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