独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.201」

2023年1月1日(日)

あけましておめでとうございます。

 令和5年、新年のあいさつを申し上げます。

 新型コロナ感染症の流行が始まり、丸3年経過しました。今まで経験したことのない感染症で医療界も行政も混乱を極め、浮足立ったことも事実ですが、私たちは感染管理の重要性など多くの学びもあったと思っています。当院も建屋が古く新興感染症対策など全く考えていなかった頃の構造ですので、そのためにたびたび通常診療を止めざるを得ない状況に陥ってしまいました。この3年近く、私が考えているパフォーマンスが充分行えず、忸怩たる思いで過ごして参りました。コロナウイルス自体の弱毒化は明らかで通常の風邪レベルまで落ちてくれれば幸いと考えています。今年は新型コロナ感染症に振り回されることない1年になればと期待しています。
 地域医療は限られた医療資源をフル活用し、鹿児島県の皆様の健康を守らなくてはなりません。地方は都市部と比べ、少子高齢化、人口減少などが先行して悪化している地域も認めます。さらに国、県の財源も乏しくなってきています。鹿児島の皆さんで知恵を出し合って、全国に誇れる医療システムを構築する必要性があると思っています。今後はどんな立ち位置で高度医療・急性期医療を、効率よく、継続的に鹿児島の皆様に提供できるか、持続可能な医療システムが作れるかにかかっていると思っています。今年も、私共ができることはきっちりと行い、鹿児島の医療に貢献すべく努力して行く所存です。

「がん」について

手術法や放射線療法そして薬物化学療法の発達で以前と比べ、治療効果がかなり上がってきました。素晴らしい進歩ですが、それに伴い、病気と仕事や学業など両立しながら病気と闘う時代になってきました。一人で戦い、一人で頑張っている患者さんもいらっしゃいますが、様々な相談窓口があります。当院のメディカルサポートセンターにも気軽にご相談いただき、いろんな支援も活用しながら仲間を作って病気に立ち向かっていきましょう。一人で抱え込むことはやめるようにしましょう。各医療機関とも連携しながら、生きがいも感じ、病気に対峙する環境を充実させるべきと思っています。

「心臓・大血管」について

当院は治療率がきわめて高い施設です。従来の心臓・大血管手術、狭心症・心筋梗塞などのカテーテル治療、不整脈のカテーテルアブレーション、ペースメーカー、埋込型除細動器などの治療をはじめ、TAVI(カテーテルによる大動脈弁置換術)やMitraclip(カテーテルによる僧帽弁形成術)など質・量ともに九州(西日本)でもトップレベルです。皆様に合った治療方針が選択できます。また重複や過剰な検査は、やらない医療を目指しています。

「脳卒中」について

脳血管内科、脳神経外科などカテーテルを使用した手術件数がかなり伸びています。カテーテル治療は迅速かつ侵襲が少ない治療で、リスクの高い患者さんにも適応可能です。治療の選択肢が増えたことは、患者さんには朗報で、この分野は今後益々発展しますし、充実すべきと考えています。


この3本柱を横断的につなぐ診療科も重要で、さらに充実すべきと思っています。多くのスタッフが一致団結し、協力しながらより質の高い医療を追求していこうと考えています。今年もよろしくお願いいたします。

 

 

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Index

◆令和5年 院長挨拶
◆令和5年 幹部年賀状
◆職場紹介(東2階病棟)
◆県総合防災訓練への参加報告
◆メディカルサポートセンター
 【つ・な・ぐ】 No.1

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