独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.189」

2022年1月1日(土)

あけましておめでとうございます。

 

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。新型コロナウイルス感染症流行が始まり、約2年経過しようとしています。鹿児島医療センターも様々な計画が変更を強いられ、新型コロナ感染症一色の長いトンネルに入ってしまいました。この国難を乗越えるために、誠心誠意対応してきました。幸いにも少し落ちついていた鹿児島もオミクロン株の出現で第6波に見舞われる事になるのでしょうか。まだまだ油断できません。ただ、明けない夜はありません。コロナ後の医療はどうあるべきか、模索しているところです。私どもも自分たちが行っている医療を見直し、初心に戻り真面目に医療に取り組んでいこうと決意を新たにしています。

 コロナ禍、様々な健診や受診控えが問題になっております。当院でも同様の事が起きており、心肺停止状態で搬入される患者さんや、がんが進行してからの初診となる患者さんの増加が目立ちます。「コロナ禍でもがん・脳卒中・心臓病は待ってくれない~コロナ禍でもきちんと受診しましょう~」というテーマで20211211日、久しぶりに市民公開講座を行いました。予想以上に多くの住民の方々が参加してくださいました。当院もまる2年、このような住民の方々と病気について一緒に考えるイベントを控えておりましたが、このような企画を待っている方も多いと感じたところです。なお、この時の市民公開講座の内容は当院のホームページで閲覧可能です。鹿児島の医療を高めるため、良い医療とは何かを考える時間は重要です。この事業も重点課題の一つとして今後も努力して参ります。平常時は「がん」「脳卒中」「心臓大血管」がそれぞれに毎年市民公開講座を開催しています。今年は例年通りの開催で、興味あるテーマを選択できるようにしたいと思っております。

 今年も「がん 脳卒中 心臓大血管」を3本柱とし、さらに糖尿病・腎臓・眼科・歯科口腔外科など様々な合併症を有する患者さんにも対応できる施設を目指していきます。医療の発達とともに、以前では治らない、治せないと言われた病気が治る、寛解する時代になってきました。低侵襲的外科手術も増えてきました。最新の医療が最良の医療になるとは限りませんが、患者さんにとって選択肢が増えたことは朗報です。一方、病気との付き合いが長期にわたる事にもなります。病気のケアのみならず、精神的、心理的、経済的支援も同時に行わなくてはなりません。治療と仕事(日常)の両立支援の相談窓口も準備しています。患者さんと一緒に納得できる継続可能な治療方針を決めて行きたいと思っております。各診療科の新たな試みと実績はホームページ等をご参照ください。

 各医療機関との連携をより深め、患者さんとご家族が安心できるシステムを構築していきますし、様々な疾患に迅速に対応できる体制をとって行きたいと思っております。病院建屋が少し古くなってきましたが、今までの実績に裏付けられた伝統と信頼を誇りに思い、良い医療を皆様に提供したいと思っております。

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Index

◆令和4年 院長挨拶
◆令和4年 幹部年賀状
◆令和3年度 市民公開講座を開催
◆第52回 桜島火山爆発総合防災訓練(住民避難訓練)参加報告  

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