遠隔モニタリングチームの紹介
当院、主に不整脈診療科ではペースメーカ・ICDなど心臓植込み型電気デバイスに対して遠隔モニタリングシステムを導入しております。
遠隔モニタリングシステムとは
ご自宅の寝室に専用の機械を置いていただき、主に夜間にデバイスと機械が通信を行い、植込んだデバイスのリード・電池・不整脈などの情報を、携帯電話の回線(基本的に無線)を通じて病院へデータを送信するシステムです。当院へ通院されている方が対象で、定期的にデータチェックし必要時ご連絡しています。新型コロナウイルス感染予防の観点からも遠隔診療は推進されており、全国各施設において導入が進んでいます。
遠隔モニタリングのメリット
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遠隔モニタリングチーム活動内容
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当院では医師と連携して、植込み型デバイス認定士やCDR(ペースメーカ/ICD関連情報提供者)認定を取得したデバイスナース・臨床工学技士が中心となってデータ解析や患者さんへ介入をさせていただいております。両心室再同期治療(CRT)が必要な患者さんなど重度の心不全を背景にデバイス植込みされている方も多数いらっしゃるため、心不全に対する介入も重要です。胸郭インピーダンスといううっ血状態を予測することができる機能を持つ機種では心不全の早期発見・対応ができ、入院の回避や予後の改善につなげることができると期待されています。当院では2021年より心不全療法指導士を取得したナースがチームに加わりパワーアップしました。
デバイスの設定や機能は多様化・複雑化してきているため、デバイスナースの役割は重要となってきています。データ解析だけでなく日常生活のお話を伺うことで個人にあった設定や治療を早期に検討でき、生活の質を上げるお手伝いとなればとやりがいを持って活動しています。
事務をはじめ院内全体の医師・コメディカルスタッフ、特に外来ナース・スタッフさんにはご協力いただき感謝しております。遠隔診療はまだ歴史が浅い分野なので、どのようにしたら質の高い医療・看護が提供できるか日々模索しながら取り組んでいます。
遠隔モニタリングは緊急対応のシステムではありません。疑問・ご質問ございましたら当院遠隔モニタリング担当までご連絡ください。
文責 遠隔モニタリング担当 看護師 佐藤 妙子