院内研究発表会を振り返って 〜 研究の「共有」と「つながり」が生まれる場へ
2024年度より、「院内学会」は「院内研究発表会」へと名称を改め、研究成果を院内全体で共有し、多職種が関わる交流の場として開催されました。ポスター掲示とライトニングトークを組み合わせた発表形式を導入し、全職員が投票できる制度を取り入れることで、より多くの職員が研究に関心を持ち、評価に参加できる仕組みを構築しました。
発表会では、事前にポスターを掲示(写真1)し、職員が研究内容を把握できるよう工夫したほか、web上でもポスターを閲覧できる(写真2)ようにすることで、より多くの職員が発表内容に触れやすくする工夫も行いました。当日は発表者が3分間のライトニングトークで要点を説明し、その後に質疑応答を実施する(写真3)ことで、簡潔に伝える力の養成と、業務時間内での効率的な開催を意識した構成としました。
審査では、従来の評価者による審査に加え、全職員が「最も優れた研究」に投票できる制度を導入し、多様な視点が反映されました。その結果、最優秀賞に歯科口腔外科の福永莉々亜さん、優秀賞に病理診断科の後藤正道先生、若手最優秀賞に診療放射線科の市野凌資さん、若手優秀賞に皮膚腫瘍科の生駒宗禎先生が選ばれました。13演題中7演題が若手(卒後10年以内)による発表であり、最優秀賞も若手職員が受賞するなど、若手のポテンシャルの高さが窺えました。また、2演題は科研費を獲得した研究で、質の高い内容が共有されました。
発表会後のネットワーキングセッションでは、研究のフィードバックや新たな視点の共有が行われました。今年は看護師を中心に参加がありましたが、今後はより多くの職種の参加と交流が期待されます。
アンケートでは「各部署交流に有意義だった」との声のほか、「オンデマンドで視聴できるようにしてほしい」「事前に質問できる仕組みがあれば活発な議論になったのでは」といった意見も寄せられました。こうした声を参考に、より研究に触れやすく議論が深まる環境づくりを進めてまいります。
今回の発表会を通じて、「自分も研究に挑戦してみたい」と思った職員もいらっしゃるかもしれません。私たち臨床研究部は、今後も研究に関心を持つ職員が一歩を踏み出せる環境を整え、若手をはじめとした研究活動を支援していきます。
最後に、本発表会の開催にあたりご協力いただいた審査員各位、運営関係者の皆様、そして発表者・聴講者の皆様に心より感謝申し上げます。来年度も引き続きご支援・ご協力をお願いいたします。
臨床研究部長 松下茂人



