2025年度 院内研究発表会を振り返って〜日々の実践を「伝える」ことで広がるつながり〜

2025年度の院内研究発表会が、2026227日に開催され、医師、看護師をはじめ、さまざまな職種から16題の演題発表が行われました。昨年度から導入したライトニングトーク形式も2年目となり、発表者も聴講者も少し慣れた雰囲気の中で、活発な議論が交わされました(写真1)。

発表会に先立ち、今回もポスター掲示を行い、会場に来る前から研究内容に触れられるよう工夫しました(写真2)。実際に「事前に見ていたので内容が入りやすかった」という声もあり、限られた時間の中でも理解を深める助けになっていたように感じます。

当日は3分間という短い発表時間でしたが、その分、発表者それぞれの工夫や熱意が伝わる内容となりました。臨床の中で感じた疑問を形にした研究、日々の業務改善につながる取り組み、多職種連携に関する報告など、どの演題にも現場ならではの視点があり、「普段の仕事の中にも研究の種がある」ということを改めて感じる機会になりました。

特に印象的だったのは、今年は初期臨床研修医3名による発表があったことです。限られた研修期間の中で、自ら課題を見つけ、研究としてまとめ発表する姿からは、若い世代の意欲や成長を強く感じました。こうした若手の挑戦が、今後の院内の研究活動の広がりにつながっていくことを期待しています。

また、発表後のネットワーキングセッションでは、職種や部署を越えて意見交換を行う姿が多く見られました(写真3)。発表内容について直接質問したり、日頃の業務の悩みや工夫を共有したりする場面もあり、研究発表を聞いて終わりにしない、新たなつながりの広がる時間になっていたように感じます。研究そのものだけでなく、こうした交流の積み重ねも、この発表会の大切な役割の一つなのかもしれません。

さらに、アンケートでは、「他部署の取り組みを知ることができてよかった」「短時間で多くの演題を聞けてよかった」といった前向きな意見が多く寄せられました。一方で、Web配信時の音声環境や、進行方法などについて改善を望む声もありました。限られた時間の中でも、より円滑に議論や情報共有ができる発表会となるよう、今後も工夫を重ねていきたいと考えています。

写真1

写真2

写真3

研究というと、どこか特別なものに感じる方もいるかもしれません。しかし実際には、日々の業務の中で「なぜだろう」「もっと良くできないか」と考えることが、その第一歩なのだと思います。今回の発表会が、研究経験の有無に関わらず、何か新しい挑戦を始めるきっかけになっていれば嬉しく思います。

最後に、発表者の皆様、運営にご協力いただいた関係者の皆様、そしてご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。2026年度も、多くの職員が気軽に参加し、学びや新たなつながりが生まれる発表会にしていければと思います。

 

臨床研究部長 松下茂人