独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.153」

2019年1月31日(木)


新年明けましておめでとうございます

2019年(2019年)明けましておめでとうございます。平成最後の正月、新しい元号元年と大きな節目を迎えるにあたりご挨拶を申し上げます。

 昨年は鹿児島逓信病院との診療機能移転と410床への病院規模拡大という大きな出来事がありました。大変なこともありましたが、半年ほどで安定してきたと思っております。職員並びに院外の各関係者のご理解とご協力によるもので感謝申し上げます。新たに腎臓内科や肝臓内科、眼科が新設されました。月ごとに目に見える実績を出してくれていますが、さらに発展することを期待しております。当院は「良い医療、規範となる医療をフットワーク良く提供する」をモットーに努力していますが、各分野充分に発揮できた一年であったと思っております。

【心臓血管】

一昨年6月から始まったカテーテルによる大動脈弁置換術(TAVI)80件になりました。TAVIは大動脈弁狭窄症を患う高齢者の治療選択肢が増えたことに大きな意義があり、貢献度も大きいと感じています。虚血、不整脈のカテーテル治療法も多くの患者さんに提供できました。心臓血管外科も心臓から抹消血管ほぼすべてに対応可能となり、手術数も増加しています。特に人工心肺を使わない拍動下の冠動脈バイパス手術、慢性閉塞性動脈硬化症のバイパス術が増えてきています。

【脳卒中】

脳梗塞治療法も従来のtPA(血栓溶解)とカテーテルによる血栓除去術の症例も増えてきています。高度急性期治療が可能なのは、迅速な対応ができるチーム、組織の上に成り立っています。今後、益々カテーテル治療が増えるものと思っております

【がん】

各がん関連の診療科で多くの患者さんを観てきました。ノーベル賞受賞の本庶 佑先生が発見した免疫チェックポイント抑制剤などの使用も増えてきていますが、安心してがん治療ができるように副作用、合併症にも対応できる体制づくりをしております。今年はさらに患者さんの治療・生活・就業などもサポートする体制をもっと充実すべきと考えています。

さて、当院診療の3本柱の概要を述べましたが、当院には横断的に診療を行なってくれる診療科の協力のおかげで成り立っています。キーポイントは高齢化、腎機能低下、心機能低下、糖尿病、高血圧症などの合併を有するハイリスク患者です。あらゆるハイリスク患者に即座に対応する麻酔科スタッフ、血糖の管理をする糖尿病スタッフ、腎不全に対応するスタッフ、眼病変に対応する眼科スタッフそして周術期、急患に対応する救急部・集中治療室スタッフが、どんな重症患者もベストを尽くして最高のパフォーマンスを出してくれています。病院一丸となって少しでも多くの方々の命を救うことが当院に課せられた使命と思っております。今年も皆さんと一緒に病気の事やその対応策など一緒に考えていきましょう。私たちは「健康」を商品とするサービス業です。病気にならないようにするのが一番ですが、病気になった時に素早く対応し、健康を回復する手助けをしたいと思っております。今年もよろしくお願いいたします。

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