独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.160」

2019年8月1日(木)

第4回地域緩和ケア連携研修会に参加して

 今回、令和になって初めての、地域緩和ケア連携研修会に参加させていただきました。
 私は日常診療では循環器診療に携わっており、心不全診療に対してチーム医療介入を行っております。近年の高齢化に伴い、心不全の罹患患者数は急激な増加をみせております。また、心不全は増悪・緩解を繰り返すことで徐々に心機能が低下し、生命を縮める病気と考えられております。そのため、循環器領域においても末期心不全患者に対する緩和ケア介入が注目されており、当院でも緩和ケアなどに積極的に取り組むようにしております。
 今回は鹿児島市長寿あんしん相談センターより小倉ゆりか先生、石川真紀先生にご講演いただきました。小倉ゆりか先生からは長寿あんしん相談センターの役割・業務などにつき説明していただき、石川真紀先生からは介入ケースの事例を提示しご講演いただきました。在宅生活支援の場では個別性が高く、また家族との関係構築などその介入の難しさを痛感しました。講演後にはグループワークの時間があり、様々な職種の方と意見交換を行うことができ、大変貴重なご意見をいただきました。
 日常診療では退院支援カンファレンスなどを通して意見交換を行うことが中心になります。しかし、在宅医療スタッフにどのようなことを伝えてよいか普段から悩みながらカンファレンスに取り組んでおりました。ぜひ地域のスタッフの方からも、どのような情報が欲しいかご意見をいただければ、より多くの情報が共有できると思いました。今回の研修を活かし、より密な連携を図っていければと考えております。

2循環器科 石川 裕輔

 

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