「鹿医セン便り Vol.217」

さつま皮膚外科塾を開催しました

2024年2月3日に鹿児島医療センターで臨床研修を行っている研修医と診療看護師を対象にさつま皮膚外科塾を開催しました。本講習会は「組織へのダメージを最小限とした、整容性に優れた縫合手技」の習得を目標にしたもので、皮膚腫瘍科・皮膚科では2015年からジョンソン・エンド・ジョンソン(株)の共催のもと毎年開催してきました。

青木恵美医長の開会挨拶に続いて、縫合の基礎的な事項について講義・実演で解説した後に参加者全員が豚皮を用いて真皮縫合、表層縫合の実践を行いました。針の弯曲を意識して運針すること、創縁を外反させるために縫合針をどのように刺入するか、皮膚を傷めないように愛護的に操作する、緩まないが皮膚を締め付けないような結紮をするコツなど、一人一人に指導しながら実習を進めていきました。

縫合講習会1
縫合講習会2

参加者は当科等の外科系の診療科をローテートした研修医が多かったからか上達のスピードが早く、ある程度指導を受けた後は一心不乱に縫合に没頭している姿が目立ちました。基本的な縫合に慣れてきたらスキンフックを用いた縫合や、実臨床で応用しやすい垂直マットレス縫合や三点縫合を実践しました。また、手技の習得が早い人には応用編としてZ形成術や局所皮弁を指導しました。参加者、指導者ともに熱中してあっという間に終了の時間となってしまいました。

今回も多くの研修医と診療看護師に参加していただきました。縫合は基本的な手技の一つで簡単に見えて意外と奥が深いものです。本講習会が参加いただいたみなさんの診療に役立つことを祈念します。最後に、今回も無事に開催することができましたのは、院内外各部署および共催、後援各所のご協力の賜です。末筆ながらこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

【文責:皮膚腫瘍科・皮膚科医師 山本 宗太郎、戸澤 貴久】