「鹿医セン便り Vol.229」
診療科紹介「第1循環器内科」
第1循環器は長年に渡り当科を牽引していた中島均前副院長の後を昨年度より片岡哲郎部長が引き継ぎ医局員一丸となって診療に励んでいます。当科では、虚血性心疾患、心不全、不整脈、高血圧、弁膜症など幅広い循環器疾患に対応しており、特に心筋梗塞や重症心不全に対するカテーテル治療や補助循環装置の導入など、高度な急性期医療を提供しています。
重症大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)においては第2循環器科や心臓血管外科を含むハートチームと連携し2017年6月から2024年度までに848例の症例を施行しています。地域の先生方からのご紹介により年々症例数は増加し、2024年度は年間142例に上り、九州で3施設しかないTAVI指導施設に認定されています。それによりさらに最先端の治療が可能となっています。最近では経大腿アプローチが困難な症例に対して、経頚動脈アプローチによるTAVIも施行しています。透析症例を含む外科的手術が困難な高齢者やハイリスク症例に対しても、安全かつ低侵襲な治療を提供できるよう日々の診療に励んでおります。また、内服による心不全治療が困難な重症僧帽弁閉鎖不全症に対して経皮的僧帽弁接合不全修復術(M-TEER)も2022年5月より約60例施行しています。先生方の日常診療において侵襲的治療の適応に悩まれるような高齢者やフレイルの進んだ患者様がございましたら是非外来にご紹介ください。必要な検査を行いハートチームで症例に応じた最適な治療方針を検討させて頂きます。
また、患者様の病態に応じた最適な入院治療後は、地域の先生方と密に連携しながら、再発予防や生活指導を含めた慢性期管理を行い、患者様にとってより良い医療が提供できるよう目指しています。
当科では、日常診療だけでなく学術活動にも積極的に取り組んでおり、国内外の学会での症例報告・研究発表を行っています。最新のエビデンスや治療指針に基づいた診療を心がけるとともに、地域の先生方にとっても有益な情報を発信・共有できるよう努めています。
今後も、TAVI、M-TEERをはじめとした新しい治療法の提供と、患者様に寄り添った包括的な医療を通して、「地域に根ざした循環器医療」を目指して日々の診療に研鑽してまいります。ご紹介やご相談がございましたら、どうぞお気軽に御連絡ください。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
鹿児島医療センター 第1循環器科一同
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