「鹿医セン便り Vol.232」

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。平素より鹿児島医療センターの運営に対し、地域の皆様ならびに関係各位から多大なるご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

さて、コロナ感染症も落ち着いた昨今、日本の医療界は、病院の赤字という新たな問題に直面しています。大学病院や急性期医療を担ってきた病院の多くが赤字に苦しむ事態は、医療の安定的な提供に支障をきたす大きな社会問題だと思います。こういった事態に陥った原因は、円安、物価高、賃金上昇、消費税問題等、様々な要因があるのでしょうが、根本的には日本社会がかつて経験したことのない少子高齢化や人口減少といった社会構造の変化に直面している結果なのではないかと考えています。こうした変化に対応するため、医療供給体制を迅速かつ柔軟に見直すことが求められています。社会の変化に対応を迫られているのは医療分野だけではありません。戦後の日本の社会制度は成熟期を過ぎ、急速に老化をし始め、このままでは日本の弱体化が進むのではないかという懸念もあります。

しかしながら、昨年は明るい話題も多くありました。大谷翔平選手をはじめ、日本人メジャーリーガーの大活躍、サッカー日本代表がブラジル代表に初勝利、2人の日本人がノーベル医学生理学賞と化学賞を受賞するなど、日本人の底力を見せられた一年でもありました。また、史上初の女性首相も誕生し、日本社会に変化や革新の息吹を感じられた年でもありました。新年を迎え、今こそ我々が元気と知恵を出して、日本と鹿児島がより安全で健全な、住みやすい社会になるよう頑張りたいと改めて感じています。

当センターでは本年も職員一同、地域医療の中核としての責任を果たすべく、変化する社会の要請に応えながら、皆様に安心していただける「質の高い医療提供」を目指して努力してまいります。何卒、今後も変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

鹿児島医療センター 院長 西尾 善彦


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