「鹿医セン便り Vol.235」

診療科の紹介「第一循環器内科」

鹿児島医療センター第一循環器内科では、虚血性心疾患、心不全、弁膜症、不整脈、高血圧、動脈硬化性疾患ならびに生活習慣病に関連する循環器疾患全般について、診断・治療・長期管理を行っています。急性期から慢性期、さらには再発予防や地域での継続診療まで一貫した循環器医療を提供し、患者さん一人ひとりの生活背景を踏まえた医療を心掛けています。

特に、急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患に対する冠動脈カテーテル治療(PCI)、大動脈弁狭窄症や僧帽弁疾患などに対する構造的心疾患(SHD: Structural Heart Disease)治療、特に経皮的大動脈弁植込術(TAVI)や経皮的僧帽弁クリップ術(M-TEER)などの弁膜症治療は当科の重点分野です。専門医・指導医が多数在籍し、専門的な知識と豊富な経験をもとに、最新のエビデンスと技術を取り入れた全国水準のカテーテル治療を展開しています。高齢化に伴い増加する心不全や弁膜症患者に対しても、多職種と連携しながら包括的な診療を行っています。

また当院は、県内でも数少ない24時間365日、循環器内科医が常駐する医療機関として、第二循環器内科、不整脈治療科、心臓血管外科と協力し、急性冠症候群、急性心不全、重症不整脈、急性大動脈疾患など、循環器救急医療の中核を担っています。救急搬送患者や重症症例に対し迅速な診断・治療を行い、鹿児島県の循環器急性期医療を支える重要な役割を果たしています。

教育・人材育成も当科の大きな使命の一つです。鹿児島大学病院をはじめとする関連施設より多くの若手医師を受け入れ、日常診療や救急対応、カテーテル治療を通じて実践的な循環器教育を行っています。当科で研鑽を積んだ循環器医師は、現在県内各地域の基幹病院や中核医療機関において活躍しており、地域循環器医療を支える重要な存在となっています。こうした人的交流は、鹿児島大学病院や地域医療機関との強固な連携基盤にもつながっています。

さらに、地域の開業医の先生方や医療機関から、日頃より多くの患者紹介や診療相談をいただいております。地域の先生方との信頼関係のもと、専門的検査・治療後はかかりつけ医へ円滑に診療を引き継ぐなど、病診連携・病病連携を重視した診療体制を構築しています。多くのご支援とご紹介に深く感謝するとともに、今後も地域の医療機関との協力関係をさらに強化し、鹿児島県全体の循環器診療の質向上に貢献してまいります。

第一循環器内科は、「高度専門医療」「循環器救急」「地域連携」「人材育成」を柱として、これからも地域に信頼される循環器診療を提供し続けます。

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