独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.141」

2018年1月30日(火)

新年明けましておめでとうございます。

 2018年は診療、介護、障害福祉サービス報酬の同時改定、さらに地域医療構想調整も本格化し、変革の年と言われていますが、一方では医療の原点を真剣に見直す年でもあると思っております。鹿児島医療センターにとりましても、もっとも重要な一年で一言申し上げます。
 鹿児島逓信病院医療機能移転の合意に基づき、2018年4月より運用が始まります。病床数370から410に増床、肝臓内科を迎え消化器内科部門の充実、腎臓内科、眼科が新設されます。今まで不得手としていた診療科が充実され、今まで以上にお役に立てられるのではないかと考えています。鹿児島地域医療構想の中で高度急性期、急性期病院としての立ち位置をしっかり固め、診療を充実させるとともに新しいチャレンジの年と考えています。
 当院の使命はフットワーク良く高度医療を提供すること、規範となる医療を行うことにあると思います。高い技術力で最新の治療を提供し、無駄な検査、過剰な治療は極力減らす医療を行っています。最新の医療にはリスクを伴うことや最良の医療にならない可能性もある事を充分理解したうえで、患者本人と相談しながら納得する治療方針の決定を行わなくてはなりません。安全運転的な従来の治療だけに固執しすぎると、助けられる命も助けられなかったり、正確な情報が伝えられず、結果的に患者さんやご家族が満足されなかったりする事も有ります。それを避けるためには、常により早く新しい技術や治療法を習得するための努力を怠らず、絶えず自己研鑽することが求められます。このような姿勢は今後とも継続していきたいと思っております。
 昨今、研修医が増え、若人が集まる施設に成りつつあると感じています。病院の質が向上してきたことを示す証ではないでしょうか。当院で良い研修をし、「医療のいろは」を習い、良い臨床家になって、今後鹿児島の医療向上のために臨床や研究で頑張ってくれることを期待しています。巣立った若い医師が、いつかまた当院の中心的スタッフになって頑張ってくれましたら、この上ない喜びです。
 今ここでしっかりと足を地につけ、ひたすらまじめに診療を行っていきたいと思っております。100%はなかなか難しいですが、可能な限り100%近く患者本人やご家族が満足できる医療を提供していく所存です。各診療科の現状等も述べたいところではありますが、割愛させていただきます。ホームページや広報誌の各診療科の項をご覧ください。
今年もよろしくお願いいたします。

                                 院長 田中 康博

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