独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

「鹿医セン便り Vol.147」

2018年7月31日(火)

第16回 脳卒中市民公開講座

 去る6月10日(日)に、鹿児島県医師会館において「学んで実践!! 脳卒中と寝たきり予防」と題した脳卒中市民講座を開催いたしました。例年この時期に、脳卒中の発症予防や死亡率低下、後遺症軽減などにつながることを期待して開催しております本会も16回目を迎えることが出来ました。本年も(公社)日本脳卒中協会、鹿児島県、鹿児島県医師会、鹿児島市医師会、田辺三菱製薬株式会社、第一三共株式会社の共催で行い、他にも多くの機関にご後援、ご支援を頂きました。

 はじめに開場から講演会までの時間を利用し、当院スタッフ(薬剤師、管理栄養士、リハビリテーションスタッフ)による脳卒中相談コーナーを会場の一部に設置し、市民の方の相談を直接受けさせていただきました。

講演会では田中康博院長の開会挨拶に続いて、第一部は「脳卒中の予防と対策」と題し、脳梗塞は予防出来るのか?適切な予防法は?などについて脇田政之(脳血管内科医長)が、脳出血とくも膜下出血の予防法や検査などについて谷口 歩(脳神経外科医長)が講演を行いました。このセッションでは、症例の実例を示しつつ講演したことにより、参加者の方々にはより実感を持って学んで頂けました。続いて第二部では、「寝たきりにならないために」と題して、上別府恵子(認知症看護認定看護師)が認知症予防のための知識や対処法について、木村英志(リハビリテーション科理学療法士長)が寝たきり予防としての家庭で出来る運動療法について、花田道代(栄養管理室長)が低栄養状態にならないための食事方法について、さらに吉留由希乃(医療ソーシャルワーカー) 地域で生活を続けるための知識、社会システムなどについて講演を行いました。特に認知症や運動の講演においては、実際に身体を動かして頂きながら、寝たきり予防について学んで頂きました。参加された方々は特に認知症や寝たきり予防には大変関心が高く、いずれの講演も非常に熱心に興味深く聴講されていました。最後は木佐貫涼子看護部長が閉会の挨拶で締めくくりました。  

本年も幅広い年齢層の250名ほどの方に参加して頂きました。事後のアンケートでは、「とてもよかった」「勉強になった」とのお声を多く頂きました。ただ 本年は例年とは異なる会場で開催したため参加人数を制限する必要があり、事前申し込み制に変更したため、多くの申し込みを頂いていたにも関わらず半数ほどの方には参加をお断りせざるを得なかったため、今後の対策は必要と思われました。今後も改善を重ねつつ引き続き開催していく予定ですので、何卒よろしくお願いいたします。

 最後に、本年も無事に開催することが出来ましたのは、院内各部署および共催、後援各所や開催にご理解頂きました連携先ご施設のご協力の賜と思っております。末筆ながらこの場をお借りして皆様に厚く御礼申し上げます。

(文責:脳卒中センター長・脳血管内科医長 松岡秀樹)

 

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