独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

お知らせ

Special Lecture “Liver Transplantation”を開催しました

2020年4月17日(金) 医療関係...外科・消...患者さま

 2020年214日(金)、鹿児島医療センター大会議室で、『肝移植』のテーマで、ニューヨーク医科大学外科教授・ウェストチェスター病院移植部長、西田聖剛先生による特別講演を開催いたしました。26か月ぶりに日本に帰国したとのことで、多忙を承知でお願いしたところ、快諾頂きました。西田先生は20年余り前に渡米し、マイアミ大学・ジャクソン記念病院・肝/小腸移植部門でFellowからAssistant Prof. Associate Prof. Professorとなられ、3年前より現在の病院でChief Directorとしてご活躍されています。

     

 Special Lectureの流れとして、田中院長よりOpening remarksがあり、私が座長を務め、初期臨床研修医、医師、メディカルスタッフ、事務方のオールKMCで西田先生の講演を拝聴しました。テーマの肝移植は、1967年米国のスターツル博士が世界で初めて成功し、以後末期肝不全の唯一の救命手段として、世界で普及しています。

 

 肝移植の具体的な流れ(ドナーからの臓器摘出、レシピエントへの肝移植手技、周術期管理など)や米国の医療情勢をご自身の経験を踏まえ、わかりやすくご講演頂きました。肝移植は、難易度の高い消化器外科と血管外科をブレンドした手術手技、拒絶反応抑制と感染制御を主体にした周術期管理、と何をとっても、困難でタフな医療です。ドナーが発生した時から医療が始まるわけで、土日、夜間といった概念がありません。西田先生は、今も先陣を取って行ってらっしゃるとのことで、頭が下がる思いがしました。

 

 西田先生も当院に赴任歴があり、懐かしそうに、話をされていました。西田先生と当院、心臓血管外科主任部長の金城先生、外科・消化器外科の私は、昭和62年鹿児島大学第2外科(現在:鹿児島大学心臓血管・消化器外科学)入局の同期です。研修医の時代から、30年以上を経た今に至るまで、共に学び、共に刺激し、共に励まし合ってきました。

 

 今回のSpecial Lectureを通じて、想いの変わらない、熱い西田先生に再び触れることができました。また、初期臨床研修医の皆さんもグローバル医療の現状を垣間見ることができたのでは思っています。Thank you very much.

  (文責:外科・消化器外科主任部長 菰方 輝夫)

独立行政法人国立病院機構鹿児島医療センター
099-223-1151 (代表)
〒892-0853
鹿児島県鹿児島市城山町8番1号
fax:099-226-9246
お問い合わせはコチラ

page top

Copyright © 2019 National Hospital Organization Kagoshima Medical Center.