独立行政法人 国立病院機構 鹿児島医療センター

お知らせ

新年度のご挨拶

2020年4月16日(木) お知らせ患者さま

 2020年(令和2年)度が始まりました。鹿児島医療センターは引き続き「良い医療、規範となる医療を提供する」をモットーにし、職員一同精進してまいります。新型コロナ(COVID19)感染症の猛威で緊急事態宣言も発出され、オリンピック、経済、社会活動にすべてブレーキがかかり大変な状況になってしまいました。ただ、今こそ一丸となって乗り切らなくてはなりません。今こそ日本らしい高い意識と厳格な節度と共同、協同の精神を見せつけるべきではないでしょうか。

 医療も発展を続け、神の領域にも迫りつつあるとも言われています。がんや血管病に対し効果のある積極的な治療法も開発されてきました。しかしながら風邪ウイルスの亜型が出てくると対応困難で世界中が混乱に陥っています。通常は「病気になったらすぐに病院へ」でしたが、「家にいれば助かる命」とまで言われています。感染予防という注意喚起ですが、治療法がない医療と言っているようで、無力感を感じざるを得ません。人間の寿命が延びたのは、医療の発達による感染症克服によると言われていたのに、この現状です。驕り高ぶっていた人間を戒めているようにもみえます。

 コロナ感染症対策については、鹿児島県(特に人口の多い鹿児島市)の場合、感染症指定病床数が極端に少なすぎます。このことを踏まえ、感染拡大地域となった時の対応策を考えておかなくてはなりません。感染症および感染管理の指導的立場である鹿児島大学を中心とした非常事態医療体制を早急に構築しなくてはなりません。医療行政、医療機関、軽症受け入れ可能な病院外施設など様々な知恵を出し合い乗り切ろうではありませんか。みんなで鹿児島を守らなくてはなりません。風評被害を心配して非常事態医療体制への参加に消極的な医療機関も有ります。住民の皆さんも頑張っている関係者を誹謗中傷ではなく、エールを送り、応援を頂きたいと思っています。いつかこの日が思い出として語り合える日が来ることを望んでいます。

 新年度を迎えた節目の時に色々な式典なども中止となりました。それぞれの関係者には申し訳なく、残念でなりません。ただ、この時を経験した者は感染症の怖さ、感染症対策の重要性について誰よりも理解し、そのことが将来きっと役に立つと思っています。当院もこの非常事態を経験したことを糧にもっと皆様に信頼される病院を目指したいと思っています。住民の皆様に「鹿児島と言えば医療センターがある」と言われるようにしたいものです。今年度は例年とはかなり異なるスタートとなりましたが、あらゆることを勉強と思い、職員一同頑張って行こうと思っています。ホームページも常に新しい情報を発信するようにいたします。今年度もよろしくお願いいたします。

2020.4.16

                                 田中 康博

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