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お知らせ

第51回桜島火山爆発総合防災訓練 (住民避難訓練)参加の報告

2020年11月19日(木) お知らせ医療関係...患者さま救急科

2020.11.14に県と市が主催した桜島火山爆発総合防災訓練(住民避難訓練)にDMATのプレーヤーとして参加しました。今回参加した当院DMATは医師1人、看護師2人、ロジスティック2人の5人で参加しました。今回の訓練は島内住民並びに防災機関として鹿児島県庁、鹿児島市役所、消防、警察、陸上自衛隊(陸自)、海上自衛隊(海自)、海上保安庁(海保)が参加しての大規模な訓練でした。主な訓練内容は以下の4つでした(図参照)。

 

①町内会と地元消防団による住民自体の自主避難訓練

②避難促進施設(病院や老健施設など)の避難訓練

③避難用バスの確保からバス避難までのプロセスを実際に行う訓練

④関係機関による避難支援や及び残留者の捜索

 

我々がDMATとして参加したのは、➁と④の訓練でした。老健施設や傷病者で避難困難な住民をDMATの車両で直接搬送避難させるパターンや、海自や海保のヘリにドッキングして搬送避難させるパターンなどを実際の車両とヘリを用いてシミュレーションしました。さらに貴重な経験だったのは、当院DMAT隊員5人のうち2人はDMAT本部機能の中の消防からの情報収集とDMATとの連携を支援する部門での訓練に振り分けられたことです。DMATの実働ではなく本部機能を経験したことにより、各部門やDMAT内部との連携のノウハウの概要が理解できたのは収穫だったと思います。また、近年のITの進歩により、現場ではIP無線からの頻回な肉声による情報、LINEオープンチャット(スマホ)からの頻回な文章での情報、EMIS(広域災害医療情報システム:スマホ)からの情報の3つの情報ソースが本部では入り乱れており、豊富な情報が逆に情報過多となり現場が混乱する場面も見受けられました。今後情報の種類による伝達手段のすみわけの必要性を感じました。人数が少なく経験も浅い当院DMATにとって今回の訓練は非常に貴重で有益なものでした。今後も様々な訓練を通して経験値を高め、実際の不測の事態に対応できるDMATを作り上げていきたいと思います。

   救急科  田中秀樹


(配布資料より抜粋)

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