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2017年
救急科 始動!!
医療の高度な進歩に伴い、従来であれば改善が見込めなかったり、救命できなかった病気が救える時代がきております。癌や感染症に対する治療にかぎらず、突然発症する心筋梗塞、大動脈解離、脳梗塞などがその一つです。
当院は特にこのような心血管、脳血管疾病に対応可能な三次救急施設であり、ホットラインを駆使することにより、消防や他医療施設と連携して患者さまの受け入れを行っております。さらに自宅や職場で発症した心血管、脳血管疾病疑いの患者さまも積極的に受け入れ、初期診断を行い、速やかに専門の治療を導入できるように、各科と緊密に連携して日々活動しております。
今後も受診されるすべての患者さまの救急医療、急性期医療の窓口となり、より安全で高度な医療を提供できるように努力して参ります。
TAVI(TransCatheter Aortic Valve Implantation):経カテーテル的大動脈弁置換術がはじまりました!
従来の外科手術と比較し、人工心肺を使用しなくて済むことから、患者さまの体への負担が少なく、高齢で体力が低下している患者さまや他の疾患リスクを有する患者さまなどが対象となりますが、入院期間も短くなることも期待されております。
心臓弁膜症について
2017年3月から当院手術室にハイブリッド手術室(X線透視を兼ね備えたクリーン室)を増設し、その稼働を開始しました。このハイブリッド手術室増設稼働の最大の目的は経カテーテル的大動脈弁置換術(Transcatheter aortic valve implantation: TAVI)の実施でした。そのTAVI関連学会事務局の視察を2017年4月14日に受け、5月10日にTAVI実施施設に鹿児島県内初、認可されました。これまで80歳以上の高齢者で開胸手術による大動脈弁置換術では非常に危険性を伴う方には大変メリットの大きい方法です。そして、2017年6月29日には鹿児島県内初のTAVIが当院で行われたことは今後の鹿児島県内のハイリスク高齢者大動脈弁狭窄症の治療貢献には大変意義があります。さらにその後も順調にTAVI症例数を伸ばし、現在まで良好な治療成績を収めております。TAVI導入には他県に比べてやや遅れましたが、この間に小柄な体格の日本人に合った小口径のシステムが登場し、カテーテル弁にも漏れ防止スカートが追加された改良型のSAPIEN 3というデバイスを初めから使用できたことは幸運であったと思います。今後もますます、症例数を伸ばすことが期待できそうです。(図1)
頭頸部がん
そのため頭頸部がんの患者さまには、できるだけ根治をめざし、かつ最大限機能を損なわずにすむ治療を個別に検討しています。
リードレスペースメーカ植込みが可能になりました
2017年9月現在で、リードレスペースメーカ植込み可能な施設が全国22カ所で指定され、当院も指定施設となっています。
~小児血液腫瘍専門医が新しく赴任しました~「AYA世代」のがん問題の解決に向けて
がん治療においても、様々な社会的問題に直面せざるを得ない状況ですが、小児科と内科(腫瘍内科、血液内科など)の狭間で、現在でも十分な対策が取られているとは言えません。
このたび当院では小児血液専門医が腫瘍内科医、血液内科医と一緒に、「AYA世代」のがん患者さまを診療できるようになりました。
『皮下植込み型除細動器(S-ICD)』植込みが 当院で可能になりました
当院の連携大学院より医学博士誕生!
鹿児島医療センター臨床研究部は大学院の講座として、研究と大学院教育が行える体制が整っていることが認められ、2009年4月1日より鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進医療学の生理活性物質制御学講座として連携大学院になっています。
経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの) によるリード抜去について
第一例目開始から2017年6月2日までの初期の1年間で、15症例、計28本のリード抜去術を施行し、現在まで全例のリード抜去に成功しています。
虚血性心疾患・冠動脈硬化性疾患について
狭心症、心筋梗塞による冠動脈バイパス術は経カテーテル治療(Percutaneous coronary intervention: PCI)の飛躍的な進歩、発達により減少しています。しかし、減少した中でさらにその治療対象患者は多くの合併症を有したますますハイリスク患者となってきております。欧米に比較して心拍動下冠動脈バイパス術(Off pump coronary arterial bypass grafting: OPCAB)が盛んに施行されてきた本邦ではありますが、ここに来て改めて人工心肺使用下の冠動脈バイパス術(Conventional coronary arterial bypass grafting: CCAB)の長期成績が見直されてきております。今後はそのようなハイリスク患者でも治療成績を落とすことなく、質の向上を目指し、静脈グラフトより長期開存性が得られる動脈グラフトを多用した術式を選択して、その有用性と意義を高めていくことになると思います。(図1)
大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術治療について
皮膚腫瘍科について
九州随一の手術件数をほこる皮膚腫瘍の専門施設です。
悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞がん、有棘細胞がん、乳房外パジェット病、血管肉腫などといった「皮膚がん」や、母斑(ほくろ)をはじめとした良性の皮膚腫瘍の診断・治療を専門として行なっています。
血液内科について
血液内科は急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍を中心に血液造血器疾患全般を診療しています。
放射線科について
CTやMRIを用いて身体の中の状態を調べることができる画像診断は現代の病院では不可欠の検査となり、放射線診断部門が担っています。
各診療科から依頼を受けて、必要な画像を撮影し、放射線診断の専門家の眼で解析・診断した結果をレポートとして届けます。