最新記事 (20件) カテゴリから選ぶ 年間アーカイブ

心房細動に対する新しいカテーテル治療の導入 ~パルスフィールドアブレーション(PFA)~

 不整脈の治療、経皮的カテーテル心筋焼灼術(カテーテルアブレーション)は1980年台に始まり、現在不整脈治療の主たる方法となっています。心房細動に対するカテーテルアブレーションは、1998年に肺静脈起源の異常興奮が心房細動の契機となることが発表され、現在、カテーテルアブレーション症例の約8割が心房細動に対する治療となっています。

 治療は確実な肺静脈隔離術が重要で、高周波(RF)をエネルギー源とした熱による焼灼で肺静脈を囲むようにポイントをつなげて肺静脈を隔離する方法に加え、バルーン(冷凍、ホット、レーザー)を使用した方法が開発されてきました。カテーテルの進歩により治療時間が短くなり、周辺臓器(食道、横隔神経、肺、冠動脈など)の障害などのリスクは軽減していますが、依然として残っています。

電気生理学的検査・カテーテルアブレーション 3000例達成

 現在の高周波によるカテーテルアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)は1987年から行われている、頻脈性不整脈に対するカテーテルで行う治療法です。頻拍性不整脈に対する非薬物療法は1969年にWPW症候群に対して外科治療が行われ、1994年から経皮的カテーテル心筋焼灼術として保険適応され、多くの施設で施行されるようになりました。主な適応疾患は、上室性頻拍、心房粗動、心室頻拍、心室期外収縮などですが、2000年頃からは心房細動も対象となるようになり、飛躍的に手術件数が増加しています。また、近年の三次元画像診断装置が発展し、より複雑な頻拍の治療も可能となり、心臓術後の心房頻拍など複雑な電気回路が想定される頻拍も積極的に治療しています。

遠隔モニタリングチームの紹介

当院、主に不整脈診療科ではペースメーカ・ICDなど心臓植込み型電気デバイスに対して遠隔モニタリングシステムを導入しております。

遠隔モニタリングシステムとは
 ご自宅の寝室に専用の機械を置いていただき、主に夜間にデバイスと機械が通信を行い、植込んだデバイスのリード・電池・不整脈などの情報を、携帯電話の回線(基本的に無線)を通じて病院へデータを送信するシステムです。当院へ通院されている方が対象で、定期的にデータチェックし必要時ご連絡しています。新型コロナウイルス感染予防の観点からも遠隔診療は推進されており、全国各施設において導入が進んでいます。

心房細動アブレーション ―レーザーバルーンの導入―

現在、3種類のバルーンが認可されています。
これまで、当院でもホットバルーン、クライオバルーンを使用してきましたが、この度レーザーバルーンを導入いたしました。
それぞれの手技の特徴と利点を考慮したうえで、理想的な肺静脈隔離が患者に提供できるようにいたしますのでご相談ください。