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2024年12月に経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)通算800例目を迎えました

大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)が当院にて鹿児島県初20176月にて実施され202412月に800例目を迎えました。

まず、大動脈弁狭窄症は進行性の病気であり、重症化し症状(息切れ・失神・胸痛など)出現しますと命にかかわる可能性が高くなる病気であります。年齢の影響と思われがちでありますが、心臓の癌と例えられる予後の悪い疾患です。

根治的治療方法は、開胸による弁置換・TAVIしかないのが現状であります。
TAVIは大動脈弁狭窄症に対する治療のひとつで低侵襲治療として主に高齢者の方に始められた最先端の治療です。

脳血栓回収療法300例達成

詰まってしまった脳の太い血管に対してカテーテルで詰まった血栓を回収する、血栓回収療法を2014年から当院で開始しました。高齢化の影響もあり血栓回収療法の実施数は年々増加傾向で、10年後の現在、鹿児島医療センターで通算300例の治療を実施しました。血栓溶解療法(rt-PA静注療法)とともに脳梗塞発症早期でしか実施できず、かつ早く治療するほど効果が出やすい治療のため、院内外の多職種の方の協力が欠かせません。迅速な対応に感謝いたします。

リードレスペースメーカ植込みの選択肢が増えました

リードレスペースメーカは徐脈に対する画期的な治療法の一つで、電極とジェネレータを一体にして、経静脈的に心腔内に留置するデバイスです。ペースメーカのトラブルの多くはリードに起因しており、これまでポケット部の感染等などの問題もあり、リード抜去の必要時には危険を伴う場合がありました。